<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

せいれいくりすとふぁー

聖隷クリストファー大学

聖隷クリストファー大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

生物

2023年度入試の問題分析

用語や知識論述を中心とした記述式の設問様式である。大問は4題で、各大問あたり小問が4~5問出題された。出題された分野については、遺伝子、代謝、体液、ホルモン、免疫の分野から出題された。論述問題の論述量は、2022年度は5問で445字であったが、2023年度は6問で360字となり論述量は減少した。大問Iは細胞・遺伝子・体液などの総合問題、大問IIは血液凝固と線溶に関する知識問題、大問IIIは生体防御に関する知識問題、大問IVは自律神経とホルモンに関する知識問題であった。略語でないDNAの英語表記を問う設問やアドレナリンやセクレチンに関する研究者の名前を問う設問など、やや解答しにくいものもあったが、知識問題の多くは標準的な難易度であった。論述問題も標準的な難易度で、50~70字程度ものが中心であるが、糖尿病に関する120字の論述問題も出題された。なお、計算問題やグラフなどを用いる考察問題は2022年度と同様に出題されなかった。

2024年度入試対策・学習アドバイス

教科書の内容をしっかりと理解する

生物基礎の教科書に記載されている全分野の知識が出題されるが、特に、体液、腎臓と肝臓、自律神経とホルモン、生体防御など生物の体内環境の維持に関する分野からの出題が多い。しかし、年度によっては生態系の分野からも出題される。そのうえ、体内環境の維持の分野からの設問ではかなり細かい知識が問われる傾向にある。そこで、教科書の本文と参考の内容はもちろん、図やグラフなどの内容もすべて習得しておく必要がある。また、教科書の発展に記述されている内容も含めて教科書中心の学習を行い、体内環境の維持に関する分野の用語や現象を正確に習得しておきたい。なお、出題される内容はいずれかの出版社の教科書に記載されているので、教科書以外の受験参考書のようなものよりも、可能であれば、複数の出版社の教科書にも目を通しておきたい。生物基礎の教科書に書かれている内容は出版社によって違いがあるので、内容を読み比べてみるとより理解が深まるであろう。

問題演習で実践力をつける

ほとんどの設問は知識問題であることから、入試問題集に載っている標準的な難易度の知識問題を繰り返し解くことで十分に対応できるだろう。問題集を使って勉強する際、初めは簡単に解けない問題であったとしても、すぐに解答を見るようなことをせず、自分で様々に考えて、一旦は自力で解答することを心がけたい。特に、基本~標準レベルの知識問題を、たった1回だけでなく、少なくとも2回は繰り返し解いてみよう。また、入試問題集には「やや難」や「難」と分類される問題が載っているが、このような難易度の問題を行う必要はない。例題や基本、または標準レベルの知識問題だけに集中して問題を解くとよい。

重要な生物用語を説明できるようする

生物現象を説明する論述問題は毎回必ず出題されており、受験生の間でとりわけ得点差がつきやすい。出題の傾向から見て、生物基礎全体ではなく、生物の体内環境の維持の分野に出てくる生物現象や用語の説明をしっかりと文章で説明できるようにしておこう。

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