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2022年度入試の問題分析
2022年度は大問が7題すべて択一式で変更なし。2021年度は長文読解問題がVとVIの2題であったが、Vの英問英答の形式の長文読解問題1題となり、T(True)、F(False)を選ぶ内容一致問題の出題がなくなった。長文の難易度は標準レベルで、ボキャブラリーや文法・語法の基本的な知識を用いて英文を読解することで十分に対応できる問題だ。VIは図と文字から情報を読み取り、設問に答える問題へと変更されたが、標準レベルの問題であり、解答をするうえで大きな影響はないと思われる。またVIIは同意語を選択する問題から反意語を選択する問題に変更になった。そのほかの問題に変更はなく、Iは基本的な文法・語法や単語・熟語の意味を問う短文の空所補充問題で、標準的な難易度。IIは日本語訳がない語句整序問題で、標準的な文法や構文を用いて英文を組み立てることができる。IIIは、英文中の下線部と近い意味の語句や文を選択する問題で、難易度は標準。Ⅳは英文の空所に語句を補充する問題で、空所の数よりも選択肢の数が多いのが特徴的で、文の構造と単語の意味と品詞を考慮して解答を決めることになる。
2023年度入試対策・学習アドバイス
ボキャブラリー、文法・語法の基礎を安定させよう
短文・長文の空所補充問題や語句整序問題は、ボキャブラリーや文法・語法の標準的な知識だけではなく、文構造の把握や文意の理解も求められる。文法の知識を頭に入れるだけではなく、それらを使うことができるように学習を続けることが重要だ。また普段の学習で単語を覚える場合に、意味とスペルを覚えるのはもちろん、ほかの語句との組み合わせも意識して覚えるようにしよう。このような学習は英文を読む際の土台になり、長文読解問題を解く場合にも大いに役に立つ。英文中の空所補充問題は、過去問と他大学の似た形式の問題の演習を繰り返すことで解答を決める方法を身につけ、解くスピードを上げていくとよい。下線部と近い意味の語句や文を選択する問題は、イディオムや慣用表現を尋ねていて、市販の熟語集で十分に対応できる基本的な問題だ。なお同意語を選択する問題は、普段のボキャブラリーの学習で十分に対応することができる。
標準的な長文で精読・速読力をつけよう
長文読解問題は内容を尋ねる問題が出題され、英文のレベルや設問は標準的な難易度である。設問の正解の選択肢は本文の該当部分の言い換えになっていることが多い。文脈を捉えながら英文を読み、解答の根拠を確実に押さえてから、解答を導くようにしてほしい。長文読解問題は、基本的なボキャブラリー、文法・語法の知識を持っていることが前提となる。問題のバラエティが豊富なので、長文読解で解答を出すスピードがポイントになるかもしれない。単語・熟語集の学習に加えて、普段学習する英文に出てくる単語・熟語や文構造を確認しながら、英文の精読を継続することによって、徐々に速読ができるようになっていく。同じ長文を何度も音読することも効果的である。過去問や英文のレベルと設問の傾向が似ている長文問題を読み込み、演習を繰り返すことが効果的な対策となるだろう。また2022年度から出題された図と文字を読み取る問題は普段の学習で十分に対応できるものである。