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南山大学

南山大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2025年4月入学)情報を掲載中

現代文

2024年度入試の問題分析

現代文は大問3題の出題であり、評論文が中心の出題。教育論・哲学・歴史・社会・言語・文学・芸術など様々なテーマから出題されている。ほかに小説や随筆も出題されている。小説は年度によって出題の有無があるが、2024年度は出題がなかった(2022年度はひとつの日程で出題された)。また、例年大問1題が丸ごと文法に関する文章からの出題もあるので注意したい。さらに、2024年度は新傾向として図表入りの文章が2日程で出題された。本文の難易度は標準的なものがほとんどだが、なかには古めかしく読みづらい表現を多く含むものもある。設問の形式は、マーク式が中心だが、抜き出しや漢字の書き取り・読みには、記述式のものもある(全学統一入試はマーク式のみ)。設問の傾向としては、空欄補充問題、傍線部の内容説明が多く出題されている。ほかには、本文の内容合致問題や脱文挿入問題もある。知識問題としては、漢字の書き取りや読み、語句の意味などが問われている。文学史は、年度によって出題の有無があるが、2024年度はひとつの日程で出題された。設問全体としての難易度はおおむね標準的だが、紛らわしい選択肢が並んでいる場合もある。設問数は制限時間から見て多めなので、時間内で解けるように十分に練習を積んでおく必要がある。

2025年度入試対策・学習アドバイス

基本的な読解力を身につけよう

本文は多様な分野から出題されているので、日頃から様々な文章に接しておく必要がある。標準的な私立大学型の問題集を解くことで、多様な文章を読むことに慣れておくとよいだろう。やや難しめの評論も、各段落の論理の軸を押さえながら読んでいけば、全体の論理をつかみやすい。練習問題を解く際にそれを意識すると、内容合致に関する問題などには特に対処しやすいだろう。

本文に根拠を見つけて答えを導こう

頻出している空欄補充問題については、大きく2つのタイプがある。ひとつは、空欄の前後の文脈を踏まえて、どういった内容の語句や表現を補うべきかを論理的に考えるもの、もうひとつは、空欄の前後の文脈や文法的な呼応関係から、どういった接続語を補うべきかを考えるものである。ただ、いずれにおいても、空欄の前後関係(イコール関係、対比関係、因果関係)を吟味していくことは重要である。同じく頻出している傍線部の内容説明を求める設問は、傍線部の前後の文脈を論理的に整理することで、正解の方向が見いだせることが多い。このように、とにかく空欄や傍線部の前後の文脈を、正解を導くための根拠の一端として読み込んでいく姿勢が大切である。

国語についての知識を充実させよう

漢字の書き取り・読みについては、書き取り・読みともにかなり難しいものも散見される。標準的な漢字問題集を1冊繰り返し解き、少なくとも標準レベルのものには確実に対処できるようにしておこう。さらに、練習問題を解いていてわからない語句があれば必ず辞書などで調べ、語彙(ごい)専用のノートなどにストックして覚えていきたい。慣用句や熟語なども同様である。文学史も数は少ないがよく出題されるので、国語便覧などで太字記載になっているものは覚えておこう。また、前述のとおり大問1題が丸ごと文法に関する文章からの出題もあるので、口語文法の基礎知識も蓄えておきたい。いずれにしろ、国語知識の充実は文章の読解力向上にもつながるので軽視しないでほしい。

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