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私立

おおさかしか

大阪歯科大学

大阪歯科大学大学からのお知らせ 入試対策情報

数学II・B(歯学部)

2024年度入試の問題分析

一般選抜(前期)の問題を分析する。大問3題で構成されており、大問1は4問の独立した小問で構成されている。そのうち、(4)は2問から1問を選ぶ形の選択問題となっている。大問2~4はそれぞれ設問3つで構成されている、流れのある問題である。出題範囲は数学I・A・II・Bであり、2024年度入試の主な出題分野は次のとおり。大問1:(1)整数(約数の個数)、(2)場合の数と確率(条件付き確率)、(3)図形と計量(正四面体)、(4)ベクトル(点と直線の距離)または確率変数と統計的な推測(標準偏差)、大問2:数列(2項間漸化式)、大問3:微積分法(円や放物線、面積)。解答時間は60分で、解答はすべて記述式である。

2025年度入試対策・学習アドバイス

傾向や難易度

2021~2023年度入試においては、小問集合の(4)ではベクトルまたは、確率変数と統計的な推測の選択問題となっており、それ以外に整数や図形の問題が含まれている。大問2、3は微積分法や確率の問題が多いが、分野を横断する問題もある。典型的な見た目の問題は少ないが、問題文をきちんと捉えて基礎に基づいて考えることができれば解ける問題がほとんどである。難問や奇問はない。大問3題で60分ということから、記述形式で1題あたり平均20分と、時間は少なめである。

基本的な対策

高度なことはしなくてよいものの、応用の効く基礎を築くことは必須である。基礎をざっと学んだ後は、難度の高い問題を解くことより、まずは基本・典型問題を、理屈のところまでしっかり押さえ直したい。それに加えて、過去問や入試問題集などでの演習で、基礎を応用する力や、初見の問題への対応力をつけていきたい。先に挙げた分野は特に強化したうえで、まんべんなくカバーしておきたい。確率変数と統計的な推測は、小問で選択しないつもりでも、出題範囲に含まれる以上は必須問題で扱われる可能性が0ではない。最低限は押さえておくとよいだろう。

演習でのポイント

演習を重ねるうえでのポイントは、記述式であること、初見の問題への対応、時間の使い方である。まず、記述式であることから、過去問などを使って答案を作成し、学校や塾の先生に見てもらおう。自分では書けているつもりでも、第三者には伝わらない答案であることも多い。先生から意見をもらったら、それを参考にもう一度書き直し、クオリティを上げよう。次に、初見の問題にどう対応するか。大阪歯科大学の問題は、「こういう雰囲気の問題はこう解く」などの浅い理解では太刀打ちできない。問題を見てすぐに答案を書くことが難しいことも多いため、まずは問題をよく読みながら、図や具体例などを描いて、状況や求められていることへの「理解」を深める。与えられた状況からわかることを考え、答えに至るには何が必要かを逆算し、答案の道筋を考える訓練をしよう。時間はシビアであるが、いきなり急いで解く練習をする必要はない。まずは時間をかければ満点が取れるぐらいの数学力をつけよう。本番では満点を取る必要はないため、時間内に取れるところで確実に取ることを意識しながら過去問演習を行い、得点力を養いたい。

編集部注:2025年度入試では「数学C(ベクトルのみ)」も出題範囲となる。

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