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入試対策情報

※前年度情報を掲載中

現代文

2022年度入試の問題分析

前期A日程は、評論2題からなる出題だった。いずれも選択問題と記述問題の両方からなっている。まず問題文は、大問一が2,700字程度(2021年度より短め)、大問二が3,500字程度(2021年度より長め)の文章が出題されたが、大問二の分量の多さに特徴が見られた。例年、現代の文化や社会を主題とする文章が出題され、自然科学から言語学、社会科学に至る多様な領域から出題されているが、2022年度は、大問一は言葉、大問二は広義の文化に関する内容だった。大問一は、正岡子規、夏目漱石、上田万年による「標準語としての日本語」の確立過程を述べる山口謠司の評論『漱石と朝日新聞』。また大問二は、資本主義的経済原理の支配下にあって景観の公共的意義の見直しを主張する布野修司の評論『景観の作法――殺風景の日本』。いずれも、全体を一貫するテーマを見つけられさえすれば、平易に読み取れる内容になっている。次に、設問形式について見ていくと、漢字問題(書き取りと読み)、空所補充問題、語彙(ごい)力を問う問題(「斬新」の2字の反対語=「陳腐」を書かせる、「客観的」の反対語=「主観的」を文中より抜き出させるなど)、抜き出し問題、脱落文挿入問題、記述問題(60字)など多岐にわたる。また大問一では、例年どおり文学史問題(夏目漱石の作品名=『吾輩は猫である』、正岡子規の作品名=『墨汁一滴』と代表的俳句=「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」を選ぶ)が出題されている。難易度は標準的といってよいが、その分本文全体の趣旨の正確な理解が要求されることになる点に注意したい。

2023年度入試対策・学習アドバイス

関西医療大学の国語の入試に対しては、次の2点を特に意識しながら学習に取り組んでほしい。第1に、現代文の実力を蓄えるには何よりもまず、漢字力、語彙(ごい)力(慣用表現、四字熟語、評論用語など)の習得が必須である。得点源にする意気込みで、問題集やドリルを用いて、日々学習を積み重ねていこう。なお、2022年度のように文学史、あるいは文法の問題が出題されることもあるので、教科書の巻末や国語便覧、参考書などの内容を、一通りまとめておくこと(海外の作品にも注意しよう)。以上の学習に役立つ問題集として、『ステップアップノート30 頻出漢字と基礎知識』を挙げておく。第2に、内容説明問題の攻略に向けて、評論文の趣旨(筆者が一番言いたいこと)を正確に理解する訓練が必要である。そのためには、記述問題を含む問題集を1冊仕上げておくとよい。その復習の際、以下の2つを実行してみるとよい。(1)問題文の各段落に段落番号を打ったうえで、その内容を的確に示す小見出しをつけてみる。空欄補充、傍線部説明が求められた場合には、まずその空欄や傍線部を含む段落全体の要旨を丁寧にたどり、答えを探す指針を立てる、というのが手順だが、小見出しをつけることは、その作業に向けてのトレーニングにもなる。(2)本文全体の要旨を50~100字程度で要約してみる。以上のポイントを押さえたうえで過去問にあたり、記述問題や、難しめの選択問題への対処の仕方を中心に、制限時間内での時間配分法を考えてみてほしい。間違えた問題については、その間違いの原因を明らかにし、自分の弱点を把握したうえで次に進むようにすると、学習の効果が飛躍的に上がるので、心がけてみてほしい。

入試問い合わせ先

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    入試・広報部
    【電話番号】
    072-453-8251
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    大阪府泉南郡熊取町若葉2-11-1
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