北里大学大学からのお知らせ 入試対策情報
生物
2024年度入試の問題分析
医学部は試験時間100分(理科2科目)、解答形式はマークシート方式である。「肝臓」「免疫」をテーマに、知識問題から計算・考察問題まで出題された。問題数が多く、迅速に解答する必要がある。獣医学部・海洋生命科学部は試験時間60分(理科1科目)、解答形式はマークシート方式である。「免疫」「体温調節」「ABO式血液型」「花芽形成」をテーマに、標準レベルの知識・考察問題が出題された。各テーマに沿って様々な問題が出題されており、教科書の内容を全体にわたって習得しておく必要がある。理学部は試験時間90分(生物科学科受験生は、生物・化学の両科目3題ずつ計6題のなかから、任意の3題を選択)、解答形式はマークシート方式である。「遺伝子」を中心に、「タンパク質」「生物の形態形成」「動物の配偶子形成」「免疫」など多岐にわたる分野から、知識・考察問題が出題された。高い考察力を要する問題も含まれており、解答する3題を見極める必要がある。看護学部は試験時間60分(理科1科目、出題は生物基礎の範囲のみ)、解答形式はマークシート方式であり、「免疫」「恒常性」「生態系」をテーマに、基本レベルの知識問題が中心に出題された。ただし、計算問題も出題されており、丸暗記の勉強では対応できない。医療衛生学部保健衛生学科は試験時間60分(理科1科目)、また、医療検査学科、および医療工学科は120分(数学・物理・化学・生物から2科目選択)、解答形式はマークシート方式であり、「免疫」「神経と骨格筋」「呼吸」をテーマに、標準レベルの知識・考察問題が出題された。2023年度入試以降やや難度が上昇してきており、各分野しっかりと準備をしておく必要がある。2024年度新設学部である健康科学部は試験時間60分(理科1科目)、解答形式はマークシート方式である。「細胞」「代謝」「体内環境の維持」をテーマに、基本・標準レベルの知識・考察問題が出題された。難度は高くないが、各分野正確に知識を習得しておく必要がある。
2025年度入試対策・学習アドバイス
知識の習得
教科書や参考書などを用いて、しっかりと知識を習得しておく必要がある。その際、教科書や参考書の内容をただ丸暗記するのではなく、本質から理解・記憶することを心がけること。
知識を使いこなせるように
教科書や参考書による知識の習得とともに、問題集を用いて知識の定着を確認する。また、考察問題を解くことで論理的思考力を養成する。北里大学の生物では、基本知識から考察問題、かつ計算問題まで総合的な学力が試されるので、問題集を用いた学習を行う必要がある。
過去問演習を行う
例年、学部ごとに問題の難易度と出題傾向は類似しているので、過去問の演習を行うことで、入試で要求されるレベルや出題傾向を事前に知ることができる。また、解答時の時間配分やマークシート方式の解答形式に慣れておく必要もある。現在の学年や学習状況によっても異なるが、なるべく早い時期から入試問題研究を行うようにしたい。
最後に
基本知識が問われるだけでなく、考察問題も出題されており、用語の暗記だけでは合格は厳しいであろう。時間をかけ、正しい方法で丁寧に準備する必要がある。最初は知識の習得に時間がかかり大変であろうが、勉強を継続することが大切である。