高千穂大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2024年度入試の問題分析
2024年度の問題(ベスト2教科型1月25日実施)は大問5題から構成されており、第1問(長文読解)、第2問(4択文法問題)、第3問(同義語選択)、第4問(会話文問題)、第5問は表を用いた読解問題であった。第1問の長文問題については特に難解な語句は含まれず、語注も多いので、教科書レベルの英文をきちんと一文一文読む力があれば、十分対応できる。空所補充問題が5問、内容一致問題が5問という形式である。空所補充の問題では、例年接続詞・前置詞・関係詞などの知識が問われるので、日頃から文法を意識して一文一文丁寧に構造を確認しつつ英文を読む習慣をつけていこう。第2問、第4問については、旧センター試験第2問と同形式の問題なので、センター試験の過去問(第2問)を演習として使うことができる。また、2022年度から出題されている第5問の表を用いた読解問題は、問いを読んで表と一致する選択肢を選ぶもので、簡単な計算が必要なものが多い。表に印をつけるなどして、情報を見落とすことなく、丁寧に解き進めることが求められる。
2025年度入試対策・学習アドバイス
教科書中心の丁寧な読解を
第1問の長文読解問題は、語彙・構文レベルも基本的なものが多く、設問も難解なものはほとんどない。高校の英語の授業で扱うリーディングの教科書を使って、SVOCを取りながら、一文一文丁寧に訳せるかどうか確認していこう。その際、文と文をつなぐ接続語や関係詞の使われ方などに注意を払い、「なぜそのような訳になるのか」ということを、根拠を持って答えられるようにしていこう。また、語彙についても、教科書に出てくるものを完璧にすることを優先していくとよいだろう。内容一致問題については、共通テスト形式の問題を演習として活用できる。解答を選ぶ際に、必ず本文中での「解答の根拠」になると思う部分をマークし、答え合わせの時にその箇所が実際の解答根拠と一致しているかを確かめる習慣をつけていくことが肝要である。
語彙・文法の知識を充実させよう
全体を通していえるのは、長文問題であれ、4択問題であれ、会話文問題であれ、「基本的な語彙・文法知識を幅広く問うている」ということである。特に、第3問では同義語選択問題が5問出題されることもあり、こういった基本的な知識をおろそかにしていると差がついてしまうことになる。また、第1問の長文や第2問で熟語の知識(2024年度はin charge of A「Aを担当して」/fall on A「(記念日などが)Aにあたる」など)が問われているので、市販の文法問題集を1冊、繰り返し解いて知識の「漏れ」がないか確認をしていこう。むやみに難しいことに取り組むのではなく、高校などの普段の学習で学んだことがきちんと身についているかどうかが重要となるといえる。
会話文問題の対策をしておこう
第4問で5問の会話文問題が出題された。対話文のなかの空所に入る表現を選ぶオーソドックスな問題で、難解な会話表現が出てくるわけではないが、一つひとつの対話が比較的長め(5~7行程度)なので、対話を読みつつ状況をイメージしながら読み進める練習が重要だ。会話文問題を苦手とする受験生は多い。空所の前後の発言をよく見ながら、慎重に選択肢を選ぶ練習をしよう。センター試験の過去問などを使いながら演習をしていくとよいだろう。