東京理科大学大学からのお知らせ 入試対策情報
生物
2026年度入試の問題分析
解答形式は、マークシート式である。出題形式は、空欄補充の用語や文章の選択肢、計算結果の数値などを解答群から選ぶ選択式がほとんどである。ただし、先進工学部では、描図と論述問題も出題された。試験時間は、B方式の創域理工・創域情報・先進工学部、すべて80分である。広く全範囲から出題されているが、特にDNAや遺伝子工学を扱った新しい内容の問題が出題されており、化学的な内容も含まれる。標準的な知識問題もあるが、難度の高い実験考察問題が多い。全体として問題文が長く、図や表などのデータも多い。また、手間のかかる応用的な計算問題も多く出題される。試験時間内ですべて解答するには、相当なスピードが求められる。2026年度の大問数は、創域理工・創域情報学部が3題、先進工学部が4題である。いずれも1つの大問の中に、複数の分野や題材が含まれるのが特徴である。創域理工・創域情報学部では、(1)生物界の物質生産とエネルギー(代謝、生態系、筋収縮と運動の実験、脳の呼吸の実験など)、(2)動物と植物の環境応答(嗅覚、神経、カイコガのフェロモンとニューロンの実験、植物ホルモンなど)、(3)タンパク質の分子進化(PCR法、X染色体上の遺伝子の頻度の計算、オプシンの機能と進化の実験、酵素の実験)が出題された。全体として計算問題が6題あった。先進工学部では、(1)植物の環境応答(屈性、花芽形成の実験、光合成)、そして、3つのアミノ酸がペプチド結合した化学構造式と、細胞膜とオーキシン取り込み輸送体の描図が出題された。(2)遺伝子の発現調節(ラクトースオペロン、プラスミドの導入実験)、(3)動物の反応と行動(視覚、神経、学習実験)、そして、指定語句を用いた80字以上120字以内のニューロンの実験考察論述が1問出題された。(4)動物の発生、遺伝、そして、遺伝・遺伝子頻度の計算が5問出題された。
2027年度入試対策・学習アドバイス
本質的な理解を!
東京理科大学の問題は、単純な知識の暗記では太刀打ちできない。「生物」の教科書には高度な内容も含まれるが、丸暗記する前に、まず理解しよう。なぜそうなるのか、論理的に考えて納得してから覚えていこう。本質的な理解が不可欠である。
実験考察問題の演習を!
インプットの次はアウトプットである。基礎的な土台を固めた後は、応用レベルの問題集で演習しよう。東京理科大学の場合、論述問題は極めて少ないので、論述問題はポイントを箇条書きできればよい。初めて目にするデータ問題や実験考察問題の演習を重ねて、論理的に考える力を養おう。スピードアップも意識して。特に、遺伝子や代謝の分野は念入りに。
過去問を有効に利用しよう
東京理科大学の問題は、その内容の難しさと、問題文の長さや選択肢の多さ、計算問題の出し方など、独特である。また、知識問題も、ときに発展的なものが含まれる。必ず数年分の過去問を解いておこう。要求されるレベルとスピード、時間配分などを実感することが重要である。計算問題は必ずしもすべて解ける必要はないが、過去問で慣れておくことで有利になるはずである。過去問は最良の問題集である。


