<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

なごやがくいん

名古屋学院大学

名古屋学院大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

国語は、現代文のみが課され、評論が2題出題された(Iは教育心理学者・西林克彦、IIは精神科医・熊代亨の文章)。試験時間は60分で、設問は全問マーク式である。名古屋学院大学の現代文は、受験生の基本的な読解力を問う問題として、哲学、社会、文化、芸術など幅広いジャンルから出題されてきたが、2023年度もこれまでの傾向を踏襲したものになっている(もちろん心理学者と精神科医の文章だと聞くと、これまでの傾向と違っていると感じてしまうかもしれないが、Iはこれまでも頻出した哲学的な文章であり、現代のコミュニケーションを論じたIIも現代社会論として頻出のものである)。

出題される文章の難易度は私立大学型として標準的なものであり、設問も、漢字の書き取り、空欄補充問題、傍線部の内容説明問題、傍線部の理由説明問題、本文の内容合致問題など標準的な私立大学型の問題が出題されている。そして名古屋学院大学の現代文の問題を特徴づける設問が、I、IIとも最後に用意されている。本文の趣旨や筆者の主張をまとめた短文の空欄補充問題である。こうした設問はほかの大学ではあまり見かけないものであるが、本文の趣旨や筆者の主張などの理解を重視する名古屋学院大学の姿勢を示したものだと言えよう。

2024年度入試対策・学習アドバイス

基本的な読解力を身につけよう

出題される文章は標準的な難易度の文章であり、設問も標準的なものである。したがって、受験生としては基本的な読解力の養成に努めることが大切である。そのためには、標準的な私立大学型の問題集で、しっかりと問題演習をすることである。ただその際、漫然と問題演習を繰り返すのではなく、与えられた文章の構造がどうなっているのかを捉えられるように、特に文章の対比構造などに注意しながら文章を読むようにしたい。また、いたずらに問題数をこなすのではなく、間違えた設問などは解説をしっかり読み、自分が間違えた理由をはっきりさせることも重要である。

過去問も十分に研究しておこう

標準的な私立大学型の問題集で問題演習を行い、ある程度読解力が身についてきたら、過去問を解いてみよう。もちろん、名古屋学院大学の現代文は、文章や設問の難易度は標準的なものであり、奇をてらうような問題は出題されていない。ただ前述したように、本文の趣旨や筆者の主張をまとめた短文の空欄補充問題などは、他大学ではあまり見られないものなので、やはり過去問で演習し、こうした設問に十分慣れておく必要があるだろう。また、60分という試験時間に対して、問題量が多すぎることはないものの、時間に十分な余裕があるわけでもないので、最終的には時間配分の練習もしたうえで、本番の試験に臨みたいものである。

漢字の学習もおろそかにしないように

漢字の書き取り問題もマーク式なので、漢字は特に勉強しなくても何とかなると思っている受験生もいる。たしかに、マーク式だと正確な漢字の知識がなくても、そこそこ点数が取れるときもある。しかし、安定して高得点を取るためには、やはり正確な漢字の知識は不可欠である。しかも、正確な漢字や語句の知識を持っていることが、現代文の読解の基礎でもある。ぜひ早い時期に漢字問題集を1冊仕上げるようにしたい。

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