入試対策情報
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2022年度入試の問題分析
ここでは1期試験のA日程とB日程の問題を分析する。すべてマークシート方式であり、大問Iが読解総合問題、大問IIが対話完成問題、大問IIIが語彙問題、大問IVが文法・語法問題、大問Ⅴが語句整序問題である(制限時間は50分)ことは2021年度と同様である。大半が基本~標準レベルからの出題だが、高3までに習得しておくべき語彙力・文法力・読解力がまんべんなく問われているので、決して楽に解けるわけではない。読解総合問題は、本文の論旨を大まかに把握できていれば十分に得点できる。対話完成問題は4ヵ所の空所を4つの選択肢から埋めるという形式なので、自信がある箇所から埋めていけばよい。語彙問題では、ある単語の定義文が英語で与えられており、その語を選択肢から選ぶという形式で出題される。文法・語法問題および語句整序問題では、文法や熟語の正確な知識が求められており、個々の問題は教科書レベルだが全範囲からランダムに出題されるので、しっかりと文法対策をしておく必要がある。
2023年度入試対策・学習アドバイス
イメージを重視した語彙力対策読解問題や語彙問題だけでなく、入試英語すべてに共通する基本は豊富な語彙力を身につけておくことだ。未知の単語が多いと、文脈から推測することも難しくなってしまう。単語集で対策する際には、記載されている日本語の訳語を暗記するのではなく「こういう意味合いの単語だ」というイメージを重視しよう。特に、大問IIIでは英語で与えられた定義文に合う英単語を選ぶ必要があるため、日本語の訳語だけを覚えていても正解にたどりつけない。普段から単語対策をする際にはどういう意味合いの語なのかを意識し、頭のなかでそのイメージを映像化しておくのがよい。
「理由づけ」を伴う文法対策多くの文法問題集では該当する単元が「時制」「不定詞」「仮定法」のように明示されているのでその単元の知識だけで解けるが、入試ではどの単元の知識が問われているかを自分で判断しなければならない。したがって、文法問題集で対策する際には、正解を暗記するのではなく「この形になる理由は何か」という根拠を理解しておく必要がある。こういった「理由づけ」を意識した学習姿勢を身につけておこう。友人に解説してあげるつもりで取り組むとよいだろう。また、苦手な文法項目や構文があれば、具体的な例文の形で頭に叩き込んで正しい形を記憶しておくこと。そうすれば、大問IVの文法・語法問題だけでなく大問Ⅴの語句整序問題でも、自信を持って正しい形が再現できる。
「段落ごとの要旨」に着目した読解対策和訳問題のような記述式の設問はなく、分量も短めの読解問題なので、文章全体の大意が把握できていれば十分に得点できる。そのためには、段落をひとつ読み終えるたびに「この段落では筆者は何を言いたかったのかな?」と自問自答して、その段落の要旨を再検討するのがよい。段落ごとの要旨が理解できていれば、「本文の内容と合致するものを選べ」という設問には確実に正解できる。さらに、英文を読み進めながら「この文脈から判断すると、この空所にはこういう内容が入るはずだ」といった推測を働かせよう。読解問題集でこのような訓練を重ねていけば、空所補充問題や下線部の内容を問う問題に柔軟に対応できるようになっていく。
