実践女子大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2025年度入試の問題分析
大問5題で構成され、独自の多彩な出題形式による設問で、幅広い角度からオールラウンドな英語力が試されている。長文読解(400語程度の英文による空所補充や下線部意味選択や内容真偽など)を中心に、会話文(長めの会話文中の6つの空所に適するものを選ぶもの)、文法・語法(空所補充6問と同意文完成4問)、語句整序(3問)とバラエティに富んでいる出題形式は2024年度と変わらなかった。解答はすべてマークシート方式で、高校の教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば十分に対処できる問題が大半を占めているといえる。基本事項の確認レベルの問題が多いので、落ち着いて取り組み、ケアレスミスをしないようにしたい。ただし、分量が多めで、出題形式が多様であることを考えると、試験時間内で処理するにはある程度のスピードが要求されるだろう。会話文問題は選択肢の英文も含めると分量的にはひとつの読解問題に匹敵するし、語句整序問題は日本語が与えられてはいるものの、選択肢の数が9と多く、文全体の構造を把握するのは容易ではない。
2026年度入試対策・学習アドバイス
時間配分に注意しよう
大問数が多く、出題内容も多岐にわたっているので、まずは過去問を通して、時間配分には十分な配慮をしておくとともに、多様な独自の出題形式にも慣れておくことが大切である。過去問を最大限に活用して本番に臨みたい。
読解問題では多彩な設問形式に慣れておくことが大切
読解問題では、英文の分量は標準的なので、速く読むことにとらわれて雑な読み方をしないように心がけよう。高度な語彙力が必要となる英文は出題されないので、基本的な語彙の習熟に努めると同時に、過去問を通して多彩な設問形式に慣れておくことが大切である。下線部意味選択問題や文章全体に関わる内容真偽問題もあり、的確な文脈把握が問われているので、この種の設問形式に習熟しておく必要がある。
文法・語法問題は基本事項を確実にマスターする
文法・語法問題は、様々な項目からバランスよく出題されるので、これまでの授業やテキストの総復習を通じて、基本構文、文法・語法、語彙などを確実に身につけておくことが不可欠である。同意文完成問題は、熟語の知識をつけるとともに、典型的な書き換えの表現パターンを数多く覚えておくとよいだろう。
会話文問題では文脈理解がポイント
会話文問題では、特別に難しい会話表現は出題されないが、応答表現などの基本的な会話表現には習熟しておく必要があるので、過去問や問題集などを利用して十分な対策をとっておこう。長めの会話文であることに加えて、空所に適する表現を補う形式であることから、会話全体の流れを正しく理解することが前提となる。長文読解と同じように、文脈を捉えたうえで適切な表現を確実に選択できるようにしたい。
語句整序問題で点差が開く
語句整序問題は得点差のつきやすい出題形式であるので十分な対策が必要である。正確な構文把握力や語彙力が多角的に試されているので、教科書・問題集や辞書の例文などを利用して、基本構文を確実に使いこなせるようにしておくことが大切である。選択肢の数が多いので、日本語文も利用して、部分的に英語のかたまりをつくっていくことも解答の大きな助けとなるだろう。


