
※前年度情報を掲載中
英語
2022年度入試の問題分析
日本語日本文学科・文化史学科は、解答形式が全てマークシート式で、大問は4題、試験時間は60分である。各大問は、Iがリスニング問題(内容真偽判定)、IIが英文法・語法の知識を問う空欄補充問題、IIIが整序英作文問題(空欄補充)、IVが読解問題(適文選択による内容一致)となっている。英語英文学科・地球市民学科・スペイン語スペイン文学科は、マークシート式と記述式が併用され、大問が5題、試験時間は80分である。各大問は、I~IVが日本語日本文学科・文化史学科と共通の客観形式の問題で、Vが記述式での英文和訳問題と英文に関連したテーマでの自由英作文問題となっている。Iのリスニング問題は易しめの会話文が素材であり、内容真偽も難しくない。IIの文法・語法問題では、基本的な知識が問われており、難問・奇問の類は一切ない。IVの読解問題では、英文自体の量がやや多いが、設問自体は標準的な良問である。Vの和訳は基本的な構文や文法がわかっていれば解答できるものであるが、決して易しいというわけではない。また、自由英作文はしっかりとした対策が必要であろう。
2023年度入試対策・学習アドバイス
リスニング対策はこつこつと
まず教科書や、参考書などで基本的な母音や子音を学習する。次に、単語集で単語を学習する際に、単語の発音を自分で行い、聞き取れる単語を増やしていく。それに加え、教科書レベルの長文や会話の音声教材を用い、実際に英文を聞き取る練習をする。一例として(1)音声を聞いて内容を理解し、問題があればそれを解く、(2)ディクテーション(書き取り)を行い、読み取れない部分を明確にする、(3)スクリプトを見ながら、音声を聞く、(4)音声に合わせて自分で音読を複数回繰り返す、などが挙げられる。リスニング力はすぐには向上しないので、毎日20~30分ずつ勉強しなければならない。
読解問題対策は英文解釈から
清泉女子大学の読解問題に対応するためには、まずは英文の構造を把握し、正確に文意を理解するための標準的な英文解釈能力を身につける必要がある。そのために教科書や英文解釈のための問題集を用い、主語や動詞、目的語を把握しながら、英文を読む訓練を行う。これができるようになれば、大問Vの和訳問題にもおのずから対応できるようになるだろう。そのうえで共通テストレベルの長文問題の演習を行う。特に共通テストは適切な難易度の長文が出題されているので、有用である。そのうえで、できるだけたくさん清泉女子大学の過去問にあたっておく。このとき特に、時間を計って問題を解き、読み取れなかった英文を正確に読む訓練をする、間違った問題があればどうして間違ったのか、そしてなぜそれが正解なのかを毎回確認していく。
自由英作文は必ず添削をしてもらう
まずは、教科書や参考書を用いて、短い和文英訳ができるように訓練して、正しい英文が書けるようにする。次に、自由英作文の基本的な書き方、すなわち論の進め方や段落の構成などについて勉強する。問題集などを用いてもよいし、周りの先生に指示を仰いでもよい。基本的な書き方を習得したら、問題集で英作文の練習をする。作文は指導者に添削をしてもらい、解答・解説にある適切な表現を覚えていくようにする。他大学の自由英作文問題を練習としてこなしておくと、なおよいだろう。