明治大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2025年度入試の問題分析
全体的な特徴としては、①比較的長めの文章を基にした読解問題、②会話文問題の出題率の高さ、③記述解答問題の出題、の3点が挙げられる。まず、読解問題は長めの英文を題材に、空所補充・下線部説明・脱文補充・語句整序など多様な設問形式が出題されている。また、内容理解を問うものについては、内容一致問題、文章の主題やタイトルを問う問題も出題されており、長文全体の主張を正しく読み取る必要がある。次に会話文問題は、理工・文・法学部を除き、ほとんどの学部で出題されている。設問としては、会話文の流れを踏まえたうえでの、内容一致、適語・適文補充が主に出題されている。さらに、明治大学は主に記号選択式であるが、記述式の問題も多く見られる。理工・法・政治経済学部では、和訳問題・記述説明問題が出題されている。また、空所補充問題で答えとなる英語を記述させる学部も多く、スペリングのチェックが必要である。学部別に見てみよう。理工・国際日本学部は大問数が2024年度から減少した。文学部では会話文が姿を消し、長文中の空所への適文補充問題になった。単独の文法問題(4択問題)は、国際日本・経営・商学部で出題され、農学部では例年どおり、発音・アクセント問題が出題されている。
2026年度入試対策・学習アドバイス
過去問対策をしっかり行おう
明治大学の入試は長文読解問題が出題の大半を占める。一方、設問形式や時間配分は学部によって大きく異なる。そのため、志望学部の形式を知るためにも、必ず過去問を中心に据えて対策を講じたい。過去問を実際に解いてみて、①長文読解の設問形式、②会話文問題・文法問題の出題の有無、③記述解答問題の出題の有無、などをチェックし、志望学部に合わせて対策を行っていくことが必要だ。
長文読解は「段落単位・本文全体の内容理解」と「語彙学習」が鍵
内容一致問題は段落単位や本文全体に関して問うものが多い。読みながら、段落単位・文章全体で何を述べようとしているか、を把握していくことが設問を解くうえで重要だ。また、単語・熟語の意味がよく問われている。難度の高いものもあるが、まず基本的なレベルの語彙をしっかり覚え、意味がわからないものは辞書で確認していくことを心がけたい。また、長文読解ではないが、文学部では派生語の知識も問われている。併せてチェックしたい。
会話文問題の対策を行おう
会話文問題については、明治大学の場合、ほとんどの学部で出題が見られる。設問については、会話文の流れを押さえたうえで、適語・適文を補充したり、内容一致問題を解答したりする形式となっている。会話表現がわからないと理解しにくい箇所もあるため、過去問を中心に、基本的な会話表現は覚えよう。また、現状会話文が出題されていない学部であっても、今後形式の変更もあるため、他学部の問題でチェックを入れておくとよい。
記述対策はしっかりと
2025年度は、法・政治経済・理工学部で和訳・説明問題が出題されている。他学部でも、空所にあてはまる単語を正しい形に変形して補う出題がなされており、年度によっては英文和訳問題が出題されることもある。そのため、明治大学受験者については、普段から記述解答をつくる練習をしっかり行ってほしい。
