私立

鎌倉女子大学

入試対策情報

英語

2023年度入試の問題分析

大問5題による構成で、独自の多彩な設問形式で出題されており、幅広い角度からオールラウンドな英語力が試されている。出題内容の内訳は、第1問(文法・語法10問)、第2問(対話文形式での空所補充10問)、第3問(長めの対話文での空所補充・語句整序・内容一致)、第4問(グラフを含む英文中の空所補充と日本文での要約文中の空所補充)、第5問(500語程度の英文による空所補充・同意表現選択・語句整序・内容一致)となっており、バラエティに富んでいる。解答形式は、すべて客観式である。難易度は、高校の教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば十分に対処できる基本的なものといえる。ただし、全体的な分量が多めで、設問形式が多様であることや読解系の問題の比重が高いことから、試験時間内で処理するには、かなりのスピードが要求される。長めの対話文やグラフに関する設問などは独自のものであるが、全体にバランスのとれた構成で、基本事項の確認問題も多いので、落ち着いて問題に取り組み、ケアレスミスがないようにしたい。

2024年度入試対策・学習アドバイス

時間配分に注意しよう

大問数が多く、出題内容も多岐にわたっているので、まずは過去問を通して、時間配分には十分な配慮をしておくとともに、多様な独自の出題形式にも慣れておくことが大切で、過去問は最大限に活用したい。

読解問題では多彩な設問形式に慣れておくことが大切である

読解問題では、英文の分量自体は標準的なものであるので、英文を速く読むことにとらわれて雑な読み方をしないように心がけよう。高度な語彙(ごい)力を必要とする英文は出題されないので、基本的な語彙(ごい)の習熟に努めると同時に、過去問を通して多彩な設問形式に慣れておくことが大切である。第5問の長文読解では、最後の設問が「日本語での内容一致」となっていることで、本文の内容を理解するうえでのヒントになる(特に5つの選択肢のうち3つが「女性アスリートのユニフォーム」に関するものである)ので、具体例として挙げられている内容に気を配りながら、英文を読み進めていく習慣を身につけておくことが大切である。その際、ポイントとなる表現を、メモとして簡潔にまとめておくと効果的である。なお、第4問は、空所補充4問と内容一致1問(2022年度は空所補充3問と語句整序1問)が出題されており、英文およびグラフの内容説明という独自の設問形式であるので、過去問で設問の狙いやポイントを確認しておくこと。

文法・語法や語彙(ごい)問題は必出

第1問の文法・語法問題では、基本事項がバランスよく出題されているので、これまでの授業の総復習を通じて、基本構文、文法・語法、語彙(ごい)・イディオムなどを確実に身につけておくことが最優先となる。

対話文形式での出題は特徴的

第2問では、新傾向問題として、短い対話文による空所補充が10問出題されている。第3問は、2つの場面における長めの対話文による出題で、適切な英文を選択する空所補充(5問)では、設定された状況を踏まえ、話の流れを正確に読み取る力が問われている。ほかに、語句整序と内容一致(アンダーソン先生の考えと合うもの)が出題されており、文脈の理解度が多角的に試されている。