日本福祉大学大学からのお知らせ 入試対策情報
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2025年度入試の問題分析
2025年度一般入学試験【前期日程】(2月3日〜5日)は、全問マーク式で、大問Ⅰ・Ⅱが長文読解問題、Ⅲが5択の文法・語法問題、Ⅳが語義選択問題または空所補充問題、Ⅴが整序英作文という出題であった。大問Ⅰ・Ⅱは何年にもわたり同様の形式で、それぞれの長文に10問の設問があり、空所補充、表現の意味を問う問題、内容一致問題(選択肢は日本語)などが問われる。長文問題の設問では例年同様、前置詞や接続詞を埋める問題が特に多く出題された。さらに、本文中の語彙の意味を問う問題も出題されており、語彙力が求められる問題も多かった。また、大問Ⅲ(文法・語法問題)やⅤ(整序問題)では、基本的な文法・語法の知識が問われている。単元の偏りはなく、各設問の難度は高くないものの、幅広い文法知識が問われている。ここでも長文と同様に、熟語に関する設問も出題されるので、一般的な文法・語法問題集に載っているレベルの熟語については瞬時に意味が出てくるようにしておきたい。
2026年度入試対策・学習アドバイス
語彙力の強化を最優先に!
日本福祉大学の入試問題では、大問Ⅰ・Ⅱの長文、大問Ⅲ以降の小問いずれにおいても、単語・熟語・文法などの基本知識を問うものが多い。対策を進める際には、いきなり入試レベルの問題に取り組むのではなく、しっかりと基本的な知識を身につけていくことを心がけよう。文法については、市販の問題集などを用いて、1冊でよいのでそれを何周も復習し、正解・不正解の根拠を人に説明できるくらいまで丁寧に復習をしていこう。単語についても、1冊で構わないのでまずは「1単語につきひとつ日本語の意味が言える」という状態をめざして学習を進めていこう。特に、大問Ⅳでは、ある語彙の定義が英語で書いてあり、その意味に合う単語を選ぶという問題が出題されたり、短い対話文の空所に適する語を選ぶという問題が出題されたりするが、いずれも語彙力が鍵となる。このような問題を確実に正答できることが、合格へとつながっていくはずである。さらに長文読解の対策としては、例えば共通テスト「英語(リーディング)」のような文構造が比較的平易なものを使って、英文のなかでスムーズに語彙の意味が出てくるか、などといったことを確認するよう心がけよう。
文法に基づいた「精読」を学習のベースにしよう
60分間で大問を5題処理する必要があり、かつ長文が2つあるので、時間配分としてはやや厳しめである。そのため、どうしても速く読まなければならない、という意識を持ってしまいがちだが、長文読解では関係詞の識別など、英文のなかで文法知識を問うものや、動詞の適切な形を選ぶ設問などが出題される。そういった設問には、「何となく内容がわかる」という程度の読解力では対処することはできない。まずは焦らずじっくりと、英文の構造を確認しながら1文1文を丁寧に読む練習を積んでもらいたい。そして、1文を正確に読むスピードを演習を通して徐々に上げることこそが、精読と速読の力をバランスよく身につけていくためのポイントである。また、普段長文を読む際には、すでにある程度読んだことのある英文を繰り返し音読する、という学習を取り入れると、英語を英語の語順どおりに素早く理解できるようになるので、ぜひ参考にしてもらいたい。
