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とうかいがくえん

東海学園大学

東海学園大学大学からのお知らせ 入試対策情報

生物

2024年度入試の問題分析

東海学園大学の2024年度の入試は、募集要項にあるように、生物基礎からの出題であった。1月29日(月)の試験では、大問は4題、総マーク数は36で、例年並みであった。大問Iでは細胞と代謝について出題され、生物の共通性と多様性、呼吸とATPについての標準的な知識問題であった。大問IIではタンパク質と遺伝子について、標準的な知識問題が出題された。大問IIIのAでは体液の濃度について出題された。ナトリウムイオンとカリウムイオンの能動輸送、受動輸送について問われた。Bでは体液の濃度調節と腎臓のはたらきについて、知識問題が出題された。尿の塩分濃度がどの程度の範囲で変動するかというやや細かい知識も問われた。大問IVでは、Aで植生に関する知識問題、Bでは生物濃縮に関する知識問題と計算問題がそれぞれ出題された。

2025年度入試対策・学習アドバイス

生物基礎で扱われる「細胞のはたらき」「体内環境の維持」「バイオームと生態系」の各分野から、バランスよく出題されていた。大問IIIのAで能動輸送と受動輸送の区別、大問IIIのBで尿における塩分の濃縮率、大問IVでの林冠と林床の照度の違いなど、全体にやや詳細な出題があったものの、教科書の内容を大きく逸脱することはなかった。ただし、大問IVで計算問題が出題されているので、単なる用語の暗記ではなく、きちんと内容を理解したうえで、計算に慣れておく必要がある。

教科書の内容を正確に理解しよう

36のマークのうち、大部分が知識問題であった。知識問題が中心なので、教科書を隅々までよく読んで内容をきちんと学習し、まとめて覚えておこう。2024年度の試験では「能動輸送と受動輸送」のような生物基礎の教科書では説明が少ない用語も出題されているので注意が必要である。

教科書併用問題集の活用

教科書の内容が理解できたら、学校で用いている教科書併用問題集を用いて知識のチェックをしよう。教科書併用問題集の基礎レベルの問題にはすべて正確に答えられるようにしておく必要がある。また2024年度の試験では生物濃縮の計算問題が出題された。2024年度と同様、過去に出題されている計算問題も典型問題が多い。ミクロメーター、細胞周期、DNAの塩基の比率、腎臓における物質の排出や再吸収、暖かさの指数など典型的な計算問題にも習熟し、出題されたら必ず解けるようにしておこう。また過去には実験考察問題も出題されている。このような問題にも典型的な問題が多く、教科書併用問題集に類題が掲載されているものをきちんと理解しておけば解答できるだろう。

また2024年度の問題では林冠と林床の照度差について問われたが、このような数値についてもよく聞かれる。血液の塩分濃度、血糖量、血球の大きさや数など重要な数値は実感としてわかるようにしておき、日頃から、摂取熱量、ビタミン量、ケガをしたときに止血までにかかる時間など身の回りの数値に気をつけているとよい。

過去問の活用

東海学園大学では、酸素解離曲線やヒトの循環系、生態系における物質循環のように、生物基礎のなかでも特に頻出の項目がある。過去問を解いて、その出題のされ方に習熟しておくとよいだろう。

東海学園大学には、栄養学を学ぶ学科がある。栄養学を理解するためには、生物学は基礎となる学問である。正確な知識と的確な計算力を身につけて、80%以上の得点をめざそう。

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