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2022年度入試の問題分析
2月7日実施の入試について述べる。2021年度同様、大問6題から構成されている。第I問は小問10問からなる長文読解問題で、すべて4つの選択肢から選ぶ選択式問題である。文中の下線部の内容を問う問題、不適切な内容を選ぶ問題、内容一致問題などを中心とする標準的なレベルの問題で構成されている。第II問は会社宛てのレターから読み取れる内容を問う英問英答問題(5問)である。本問は、共通テスト<リーディング>を意識した問題形式であるという点で、2021年度と狙いは共通している。第III問は、基本的な文法・語法問題(計10問のうち、7問は選択式、3問は記述式)である。第IV問は短めの対話文で空所に適切な発話を入れる問題(5問)であり、第V問では5つの空所のなかに入る適切な語を並べ替えて記号で答えさせる整序英作文問題が3問と、与えられた5つの単語を並び替えて記入する記述問題2問が出題されている。第VI問は2021年度と同様英語で提示された定義に合う英単語を選ぶ問題(5問)であった。
2023年度入試対策・学習アドバイス
長文は時間を計って解こう
第I問の長文読解は、設問の選択肢が英語で書かれていることが多く、選択肢が苦手、あるいは長文読解問題を解き慣れていない受験生は大きく時間を要してしまう可能性がある。時間を計って市販の問題集などを繰り返し解いて対策するとよい。なお、重要な単語や難度の高い単語には語注がつけられているが、本文中に語注があることは示されていないので、本文を読み進める前に目を通しておき、できるだけ余計な時間をかけないようにしたい。第I問の多くが日本国内で刊行されている英字新聞やニュースサイトなどから出題されているので、比較的読みやすい内容であることが多い。第II問の英問英答問題は、内容および設問が共通テストと類似しているので、共通テストの過去問や類似する問題集などを活用して対策を進めておくとよい。
文法・語法は基礎事項を確実に
第III問の文法・語法問題は、基礎的な文法事項を学習したら、単元別に頻出問題を解いたうえで、市販の問題集等で単元の混ざった問題を数多く解くトレーニングを積んでほしい。演習をするときには、解答を覚えてしまうだけではなく、なぜその選択肢が正解になるのか、またほかの選択肢がなぜ不正解になるのかを理解することが大切である。第IV問の対話問題は、誰と誰とがどういう状況下での対話なのかを把握することが必要である。対策としてはセンター試験の2014年度以前の第2問や市販の会話問題集などで演習を積むとともに、基本的な口語表現も覚えておくようにしたい。第V問の整序問題は、基本的な文構造や熟語の知識を問う問題である。熟語は後回しにしがちであるが、早い段階から熟語集などを用いて準備を進めておきたい。また、品詞の働きを確認したうえで、文構造を日頃から意識する勉強をしておくことも重要である。
単語・熟語は早めに覚えよう
第VI問の語彙問題は、定義を読み取る読解力も必要である。過去問を解くこと、気になった単語などを、英英辞典で調べることも有効である。日頃から語彙力・文法力・読解力をバランスよく身につけていくことを心がけたい。