東海学園大学大学からのお知らせ 入試対策情報
※昨年度(2025年4月入学)情報を掲載中
現代文
2024年度入試の問題分析
2024年度の国語の入試は、古文との選択問題がなくなり、現代文2題だけの出題になった。2題とも評論文が出題されており、第1問は自動運転の実現に向けて生じる問題を扱った文章、第2問は倍速視聴など映像の新しい鑑賞の仕方について論じた文章が出題されていた。いずれも極めて現代的な話題であり、そうした時事的問題に関心がないと、ややわかりづらい内容だったかもしれない。設問は、2023年度同様、漢字問題を含めすべて選択肢形式だった。設問量は多いが、それほど難解なものはなく、要領よく解いていけば、時間が足りなくなることはないだろう。知識問題は、漢字問題も含め、語句の知識を問う問題などが出題されている。語句の知識では、評論用語や慣用表現などとともに、新しいカタカナ語などが出題されることもあるので注意しておきたい。過去には口語文法の問題や文学史の問題も出題されていたので、広範な国語知識を身につけておく必要があるだろう。空欄補充の問題では、語句を補うものとともに、文脈に適した文を補う問題も見られた。こうした問題では、空欄前後の文脈を正しく理解したうえで、選択肢をしっかり吟味する必要があるので注意したい。
先にも指摘したように設問量が多いので、あせることなく、できるところから確実に解いていくことが高得点につながると考えられる。
2025年度入試対策・学習アドバイス
基本的な読解力を身につけよう
比較的短めの文章が出題され、内容的にも理解しやすいものが多い。標準的な私立大学型の問題集で、文章読解力をつけておけばよいだろう。現代社会論や文化論を中心に、科学論・技術論などのジャンルの文章を重点的に練習しておきたい。極めて現代的な問題を扱った文章も出題されるので、日頃から新聞などにも目を通しておきたい。
文章の内容を問う傍線部問題などは、本文の根拠を踏まえて確実に解けるようにしておきたい。文章全体の趣旨を問う内容合致問題では、個々の選択肢を文章と照らし合わせて、消去法で確実に正解を絞り込むようにしたい。
空欄補充の問題については、慣用表現や評論用語などの語句の知識を増やすとともに、文脈を丁寧にたどる練習をしておきたい。
漢字・語句の知識を身につけよう
漢字は共通テスト形式の出題とともに四字熟語を問う問題や熟語の構成を問う問題なども出題されるので、漢字問題集などを繰り返し練習して、熟語の意味なども含めて確実な知識を身につけておきたい。慣用句などの語句知識を問う問題も多く出題されるので、そうした語句問題を集めた問題集で練習しておくことも大切であるが、カタカナ語など意味が曖昧な言葉については、日頃からこまめに辞書を引く習慣を身につけておきたい。
広範な国語知識を身につけよう
文学史・口語文法・表現技法など、広範な国語知識が問われるので、そうした知識も確実にしておきたい。文学史については、高校で用いている国語便覧などに日頃から目を通しておくとよいだろう。口語文法については、高校入試用の文法問題集・参考書を用いて、品詞分類や助詞・助動詞の識別問題などをしっかり復習しておきたい。カタカナ語や現代用語も出題されることがあるので、新聞などに目を通し、知識を広げておきたい。
