私立

すずかいりょうかがく

鈴鹿医療科学大学

鈴鹿医療科学大学大学からのお知らせ 入試対策情報

化学

2025年度入試の問題分析

一般選抜A日程の問題を分析すると、薬学部(3科目受験型)は化学基礎・化学が必須科目であり、保健衛生・医用工・看護学部は化学基礎が選択科目になっている。いずれの科目とも大問4題の出題で、解答形式はすべて記述式である。出題内容は保健衛生・医用工・看護学部の化学基礎の(1)は電子配置から原子を決定し、化学結合の種類や構造式を答える問題。(2)は水分子の構造、電気陰性度から、分子の形や極性を答える問題。(3)は教科書に記載がある化学反応式を記す問題。溶液の質量パーセント濃度をモル濃度に変換する問題。溶液の希釈による濃度調整の問題。(4)は金属のイオン化傾向、電池に関する問題が出題された。いずれも基本的な問題であった。薬学部の化学基礎・化学の(1)はコロイド溶液の性質、浸透圧の計算。(2)はアンモニアの電離平衡、電離度、pHの計算。(3)は遷移元素の性質、酸化数、酸化剤、合金の名称と用途、錯イオンの色、触媒の種類と製法名。(4)は有機化合物の官能基に関する問題が出題された。いずれも基本〜標準的な問題であった。

2026年度入試対策・学習アドバイス

教科書の内容を正確に理解しよう

教科書の内容を完全にマスターすることが、合格するための必要な条件である。まずは教科書をよく読み、内容をしっかりと理解すること。2025年度は論述問題は出題されなかったが、2024年度以前は出題されていて、合否のポイントになっている。重要な化学用語や公式・法則は、名称や数式を覚えるだけではなく、内容を説明できるようにしておこう。その後で、学校で使用している問題集などで問題演習をやってみよう。わからない問題があれば、教科書に戻ってもう一度確認しよう。完全に理解できるようになるまで、繰り返し学習することが大切である。

化学基礎の分野の対策

化学基礎の分野の知識問題は基本的な問題が多く出題されている。原子の構造、電子配置、周期表と元素の性質、化学結合、結晶の性質などを確認しておこう。計算問題は、まずは物質量の考え方を理解し、水溶液の濃度、固体の溶解度、酸・塩基のpH、中和滴定、固体の溶解度、酸化・還元滴定など、正確に計算できるようにしておこう。

理論は計算問題の対策を中心に

理論分野からは計算問題が多く出題される。熱化学とエネルギー、気体の法則、希薄溶液、電池・電気分解、反応速度、化学平衡の分野の計算問題を中心に問題演習をしておこう。また、解答形式が記述式なので、解答の単位・有効数字の答え方も普段の学習から意識して問題演習に取り組んでおこう。

無機は理論と関連づけた対策を

無機化学の分野からは気体の製法・性質、金属イオンの性質に関する問題がよく出題される。教科書に出てくる物質の名称や化学式、製法、性質を覚えた後、問題演習で、覚えた内容が整理できているか確認しておこう。また、化学反応式を用いた計算問題も出題される。教科書に記載のある化学反応式は書けるようにしておこう。

有機は頻出問題を繰り返し解こう

有機化学の分野からは頻出問題が多く出題される。官能基、元素分析、異性体、炭化水素・アルコール・エステルの構造決定、油脂・セッケン、芳香化合物の性質、混合物の分離など、教科書の内容をしっかり覚えた後、問題演習で知識を整理しておこう。

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