鈴鹿医療科学大学大学からのお知らせ 入試対策情報
生物
2024年度入試の問題分析
全体の出題傾向
大問数は例年どおり4題で、各3~6問の小設問数であり、2科目120分の試験時間内に十分解ける問題量である。「生物基礎」の3分野からバランスよく出題されている。
リード文の空欄補充や一問一答式の出題形式で、基本的な生物用語を問う知識問題の出題がほとんどである。また、例年「…簡潔に説明せよ。」という形式で、短い論述問題が出題されている。2024年度では5問出題された。
大問ごとの出題分析
(1)代謝とATPに関する知識問題である。選択式、および一問一答式で用語を問う問題と、ATPが合成される場合を説明する論述問題が出題された。
(2)だ腺染色体の観察実験の操作方法と結果に関する知識問題である。実験の操作を行う目的(理由)や結果の解釈を説明する論述問題が出題された。
(3)体温調節に関する知識問題である。リード文とともに図が示されており、図中のホルモン名や内分泌腺名を記述させる問題と、鳥肌が起こる仕組みを説明する論述問題が出題された。
(4)炭素の循環に関する知識問題である。リード文とともに図が示されており、空欄補充で用語を問う問題と、生物が関与しない炭素の移動経路は何かを説明する論述問題が出題された。
2025年度入試対策・学習アドバイス
基本的な知識をしっかり
まず、「生物基礎」の全範囲をやり残しのないようにまんべんなく学習しよう。そして、鈴鹿医療科学大学の入試問題は知識問題が中心なので、教科書に記載されている基本的な内容を知識としてしっかり身につけることが重要である。これには、教科書の内容をノートにまとめていく学習法(まとめノートづくり)が最も効果的である。その際、教科書に書かれていることをノートに写すだけにならないように、教科書をしっかり読み、書かれている内容を理解することを第一に考えて学習するようにしよう(理解を伴わない単なる「用語の丸暗記」では、知識につながっていかない)。そして、一問一答式の問題集を用いて、知識の定着を図るとともに、用語などの意味を正確に理解しているかを確認するようにしよう。
「ヒトのからだ」は特にしっかりと
教科書の第1編「生物の特徴」および第2編「ヒトのからだの調節」についてはしっかりと学習しておこう。なかでも、第2編の内容は医療系の大学であるので、やはりほかの分野以上に十分に学習しておきたい。特に、「免疫」については、教科書にかなり難しい内容まで記載されているので、それを正確に理解するように、しっかりと学習しておこう。そのほか、ホルモン、神経なども、教科書傍用問題集や一問一答式の問題集を用いて十分に学習しておこう。
論述問題の練習を
論述問題が出題されているので、基本的な生物用語を30~50字の短い文章で要点を押さえて簡潔に説明できるように、文章を書く練習をしておこう。そして、教科書や問題集の章末に載っている論述問題を実際に自分で書いてみよう。論述問題はその模範解答をただ読んでいるだけでは、書けるようにならないので、必ず自分の力で文章を書くようにしてほしい。また、書いた答案は必ず先生に見てもらい、添削指導をしてもらうようにしよう。