私立

すずかいりょうかがく

鈴鹿医療科学大学

鈴鹿医療科学大学大学からのお知らせ 入試対策情報

数学II・A

2025年度入試の問題分析

一般選抜A日程の問題を分析する。

数学は大問4題で構成されており、2題が「空欄補充形式の客観式」、2題が「記述式」で、2024年度と変化していない。

大問1は空欄補充式で、小問6問からなる小問集合である。小問1は無理数の計算、小問2は点と直線の距離、小問3は正7角形の対角線の本数、小問4は0を含む数から異なる2つを選んでできる2桁の整数の個数、小問5は2次方程式が異符号の実数解を持つ条件、小問6は実数の範囲での因数分解の問題であった。

大問2は記述式で、反復試行の確率と二項定理に関する問題であった。小問4問で構成されており、小問1・2は具体的で解きやすいが、小問3の反復試行の確率と二項定理の関係を説明する問題は難度が高い。

大問3は空欄補充式で、放物線上の動点と定直線の距離の最小値を求める問題である。解法が2通り示されており、どちらの解法でも処理できなければならない。

大問4は記述式で、共有点を持たない2つの放物線と、その共通接線で囲まれる領域の面積を求める問題であった。問題の難易度は基礎〜応用的なものまでが含まれているので、しっかりとした対策が必要である。

2026年度入試対策・学習アドバイス

教科書をマスターしよう

まず、基本レベルの典型的な問題を確実に解くための基礎力をつけよう。教科書を徹底的にマスターすることを心がけてほしい。

教科書をよく読んで基本事項を理解し、例題や練習問題を自力で解けるようになるまで繰り返し練習しよう。公式はただ暗記するだけではなく、意味や成り立ちを理解し、問題を解きながら使い方を身につけていってほしい。また、例題を解く際には、解法を丸暗記するのではなく、解答の考え方や流れをきちんと理解・整理したうえで、自力で答案を書く練習をしよう。単に答えが出ればよしとするのではなく、答案としてきちんとまとめて記述することが重要である。答案をまとめる過程で考え方が整理され、論述力を養うことができる。

また、教科書の章末問題や、教科書傍用問題集の基本〜標準レベルの練習問題にも意欲的に取り組んでみてほしい。やや発展的な問題を解いてみることで、自分が基本事項をきちんと理解できているかどうかを確認することができる。基本事項や公式の理解が不十分だと感じた場合は、もう一度教科書の例題や基本問題に戻って内容を確認しよう。

計算力を養おう

問題を解く際には計算を省略せずに丁寧に書き、正確に行う訓練を積もう。また、計算はできるだけ工夫して、計算量を減らすことを意識して練習しよう。問題を解き終えた後は解説をよく読んで、答えが合っていた場合でも、計算に工夫の余地がなかったかどうかなどを確認してほしい。

過去の入試問題を研究しよう

過去問を解いて、傾向や難易度を把握しておくことは不可欠である。

1題のなかに、基本的な設問からそれらを発展させた設問までが含まれているが、小問によって丁寧に誘導されているので、問題の意図を正確に読み取ることが重要である。過去の入試問題を通じて、設問の意図を理解し、それらを利用して後半の設問を考える、という訓練を積んでおくとよいだろう。

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