四天王寺大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2024年度入試の問題分析
一般選抜前期日程の分析を行う。難易度は例年通り。大問は5題で、すべてマークシート方式であった。大問Iおよび大問IIは長文読解問題で、それぞれ下線部語義選択問題が10問、空所補充問題が5問、内容一致問題が5問出題された。空所補充問題では、品詞や動詞の語法などの文法的考察から解答を導くものに加え、熟語や定型表現の知識が問われるものもあった。大問IIIは語句整序問題で5問、大問IVは四択型文法問題で5問出題された。大問Vは会話文問題で、会話文中の10個の空所に適切な発言を10個の選択肢から補充する問題であった。いずれの大問も標準的なレベルであり、基礎的な文法力や語彙力があれば十分に対応できる問題である。設問数が計60問とやや多いので、四天王寺大学の過去問を利用して、時間制限内に素早く解答できるよう訓練しておこう。
2025年度入試対策・学習アドバイス
単語、熟語力の強化および英文法の真の理解を
どの大問においてもいえることとして、英単語・英熟語の知識は必要不可欠である。長文読解問題をはじめとして、四択型文法問題や語句整序問題においても英単語・英熟語に関する知識が問われている。就寝前に単語を覚えて翌朝の起床後に確認するなど、英単語・英熟語の学習を日々の習慣に取り入れよう。また、大問IIIの語句整序問題、大問IVの四択型文法問題において、分詞構文や不定詞、仮定法など、英文法の主要項目が出題されている。問われている問題はどれも市販の英文法問題集で対応可能なものなので、1冊に絞って繰り返し学習しよう。
長文読解力の養成を図ろう
年度や日程によって語数はやや変化するが、おおむね300~500語程度の長文読解問題が例年2題出題されている。
長文読解問題においては、下線部語義選択問題・空所補充問題・内容一致問題が出題されており、どれも標準的なレベルである。空所補充問題(長文の空所に語句を補充する問題)では、文法的考察によって解答を導くものも多く出題されているので、日頃から品詞・文型・句や節・修飾などの文構造を意識して正確に英文の意味を把握する訓練をつもう。
語句整序問題の対策を
語句整序問題の正答率を上げるのに重要なことは、普段から文構造を意識することである。問題を見てまず、日本語をしっかり分析しよう。文の骨格を見抜き、与えられた語句に自分の知っている熟語や定型表現はないかどうかチェックするとよい。また練習する際には、数字を書くのではなく、英単語をきちんと書いてみるとよい。そして最後に自分の書いた英文が文法的に正しいのかどうかを客観的に見直すことが大切である。解いている途中では気がつかなかったミスに気づくことも多いので、見直しすることを習慣化しよう。
会話文問題に慣れよう
会話文問題が毎年出題されているが、会話特有の表現ばかりが出題されているわけではなく、会話の内容を正しく理解し、選択肢の英文も合わせて正しく理解すれば正解にたどりつける問題が多い。会話文問題は、長文読解問題に比べて短めなので、長文を解く前に解くのもひとつの策である。短めの会話文問題を用いて練習しておこう。