私立

ひょうごいか

兵庫医科大学

兵庫医科大学大学からのお知らせ 入試対策情報

生物(医学部)

2024年度入試の問題分析

大問数は2023年度と同じ5題であるが、小問数の合計は2023年度が42問、2024年度は50問となり、やや増加した。また、考察問題は2023年度が2題、2024年度も2題であり、変化はなかった。論述問題は2023年度が字数制限のある問題が6問で合計380字、字数制限のない問題が5問、2024年度は字数制限のある問題が6問で合計385字、字数制限のない問題(100字以内で解答できる問題)が2問であり、やや減少した。また、計算問題は2023年度がDNA関連、遺伝、血縁度に関して、2024年度は集団遺伝、標識再捕法、呼吸、伴性遺伝に関して出題された。一般選抜Aの理科は2科目で120分なので、1科目あたり60分となる。問題数が多く、論述問題や計算問題も多いので、時間内でじっくり考えて解答するのは難しかったと思われる。

出題分野は、〔問1〕が小問集合による総合問題(選択肢を選ぶ問題で、様々な分野から出題される)であり、〔問2〕が呼吸の経路に関する知識問題、〔問3〕は減数分裂と動物の発生に関しての知識問題と実験考察問題、〔問4〕が性染色体による雌雄決定に関する知識問題と三毛猫の毛色に関する伴性遺伝の問題、〔問5〕が視覚における視物質に関する知識問題と神経の興奮に関する考察問題であった。

2025年度入試対策・学習アドバイス

以下のことに注意して学習に取り組んでほしい。

基本的知識をしっかり確認しよう

問題集で一度解いたことがあるような問題が多く出題される。基本的知識を尋ねる設問も多く、特に〔問1〕の小問集合の問題で確実に得点できたかどうかが合否を分けると考えられる。そのためには、通常の問題集などに出ている問題をなるべくたくさん解いておく必要があるだろう。また、問題数が多いので、60分の時間内で解答するためには、すでに解いたことがある問題かどうかがポイントとなる。

単科の医学部の問題を解いておこう

高校で学習する内容よりレベルの高い知識が要求されることもあるので、医学部のみが存在する単科医科大学などの問題を解いて力をつけておこう。

論述力を養おう

字数制限のある問題も字数制限のない問題においても、長い論述はほとんど出題されず、40~80字程度の問題が出題される。試験時間が短いので、短時間で素早く論述する練習をしておこう。

計算問題に対する対策を行おう

2024年度は集団遺伝、標識再捕法、呼吸、遺伝についての計算問題が出題された。計算問題はできた、できなかったがはっきりするので、計算問題で合否が分かれる可能性が高い。遺伝については、難しい問題は出題されないと思われるので、入試でよく出題される連鎖・組換えや伴性遺伝などの基本的な計算問題を練習しておけばよいだろう。2024年度は出題されなかったが、光合成(化学式を用いた計算)、遺伝子(DNA関連の計算問題)、細胞周期の各時期の長さ、酸素解離曲線、排出などに関する計算問題も練習しておこう。

様々なタンパク質の名称と働きを押さえておこう

細胞骨格、モータータンパク質、細胞接着、生体膜上の輸送タンパク質、また動物の発生における調節タンパク質などについて、知識問題として出題される可能性が高い。その名称と働きをしっかり押さえておこう。

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