武庫川女子大学大学からのお知らせ 入試対策情報
※昨年度(2025年4月入学)情報を掲載中
現代文
2024年度入試の問題分析
一般選抜A(前期)1月24・25日の試験時間は60分、大問3題のうち、現代文が2題出題される。各日程の(I)・(III)では3,100~3,800字程度の評論文が出題された。内容は思想、文化、文芸からの出題ではあったが、これまでにも科学、言語、社会など幅広く様々なテーマの文章が出題されている。設問形式は、全問マークシート方式である。設問内容は、漢字(書き取り)、語句の意味説明、文学史などの基本的な知識を問う設問をはじめ、空欄補充問題(重要語句、接続語句、キーワード、文挿入)、傍線部説明問題(内容説明、理由説明)など多彩な設問形式で、基本的な読解力を試す設問が出題されている。設問数は各日程ともに(I)・(III)で9~12問出題される。設問の難易度は標準的なものではあるが、抽象度の高い硬質な内容の文章から出題されることもある。試験時間から考えると時間的にゆとりがあるとは決していえない。本文の論理展開に注意しつつ、手際よく設問を処理する訓練が必要である。
2025年度入試対策・学習アドバイス
基本的な知識の確認
問題分析でも触れたように、国語の基礎知識が数多く出題されているので、日頃から対策を立て入試本番で得点源にしよう。漢字、四字熟語、慣用表現、重要語句(評論文のキーワード)の意味、口語文法、文学史などについては問題集、国語便覧、辞書を活用し知識を整理する必要がある。
読解力を身につけよう
読解力を養成するためには、キーワードや論理展開に注意しながら、本文を論理的に読解することが大切である。漠然とした流し読みはやめよう。このような学習態度では読解力の向上は期待できない。本文で筆者が「何について」「どのようなことを主張」しているのかを精緻に読み取る訓練を行おう。演習には市販されている問題集や受験する大学の過去問を活用することが有効である。とにかく「丁寧に」本文の論理展開やキーワードを確認しつつ、筆者の主張を読むことを心がけよう。
過去問を解こう
過去問を解いてどのような「テーマ」の文章が頻出しているのか、また、どのような「設問」が出題されているのか、などの傾向(特徴)を確認しつつ、自分にふさわしい学習方法を探ることが大切である。傾向に従った学習対策を立てることが合格への近道である。
設問の対策
まずは、設問数が多い傍線部説明問題の対策から考えてみよう。傍線部や傍線部の前後を眺めるだけでは正解は選べない。設問(傍線部)で何がポイントとして問われているのかを見極め、設問の意図を把握したうえで解かないと正解にはたどりつけない。そのときに注目するポイントは、傍線部の文構造を論理的に捉え、重要語句や指示語がないか確認する。次に傍線部のある段落内部で言い換えや、対比に注目し解答ポイントを絞り込む。これで、解答が決まりにくいときは、前後の段落に拡大しポイントを発見する。以上の手順を踏まえて解答することが大切である。最後に、空欄補充問題であるが、空欄前後の文脈を丁寧にたどり、言葉の意味を踏まえたうえで選択肢を選ぼう。選択肢でわからない語句は必ず「辞書」で意味を確認し覚えよう。空欄補充問題は他大学に比べて難しいものもあるので、十分に注意し、対策を立てよう。
