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むこがわじょし

武庫川女子大学

武庫川女子大学大学からのお知らせ 入試対策情報

日本史

2024年度入試の問題分析

問題数は、一般選抜A(前期)1月24・25日のどちらも大問5題・小問25問で、2023年度と同じであった。24日は、6択問題が5問、5択問題が7問、ほかはすべて4択問題であった。設問形式は用語選択が11問、用語選択組み合わせが4問、文章正誤が6問、誤り箇所の数が1問で、2023年度は出題されなかった2文正誤組み合わせ問題が復活して2問、新形式の史料の年代整序問題が1問出題された。25日は、6択問題が8問、5択問題が4問、ほかはすべて4択問題であった。設問形式は用語選択が8問、用語選択組み合わせが9問、文章正誤が7問、誤り箇所の数が1問であった。各大問の小問数と出題範囲は、2日程ともに各大問は小問5問で構成され、24日がI古代・II中世・III近世・IV近代・V戦後、25日がI原始、II~Vは24日と同じであった。分野では、例年最も多く出題される政治が、2024年度も2日程合計で全体の5割程度を占め、文化が2割ほど、社会経済と外交はそれぞれ1割半ばであった。史料は24日がリード文と設問文で6本、25日がリード文で1本使用され、図版は24日に使用された。難易度は例年どおりと思われる。

2025年度入試対策・学習アドバイス

全時代の学習が肝要

上述のように、2024年度はI原始または古代・II中世・III近世・IV近代・V戦後であり、大問における時代配分は、2025年度も踏襲されるものとして全時代の学習が必要である。なお、戦後の下限は、2022年度が「高度経済成長期」、2023年度が「細川護熙内閣」、2024年度は「鳩山由紀夫内閣」と時代が下がる傾向にある点に注意したい。

政治に力点、他分野も重要

2023・2024年度は、2日程合計で政治が5割程度を占めた。一方で、2022年度は政治が3割半ばで、社会経済と文化の合計が6割程度を占めた。このように、政治は最も重要分野といえるが、政治以外の分野が多く出題される場合もあるため、政治に力点を置きつつも他の分野をおろそかにしないよう心がけたい。

多様な問題形式と正誤問題への対応

例年、武庫川女子大学では用語選択・用語選択組み合わせ・文章正誤・誤り箇所の数といった問題形式が定着している。加えて2024年度は2文正誤組み合わせ問題が復活し、史料の年代整序問題も出題され、2023年度には図版選択問題が出題された。そのため、多様な問題形式に慣れておく必要がある。また、文章正誤問題は正文にやや詳細な情報が含まれることもあるが、誤りの箇所は比較的明確であるため、詳細な情報に紛らわされることなく正誤判断したい。日頃の学習においては、用語の暗記に終始せず、用語の意味や時代背景、また周辺の知識にも注意しながら学習を進めてほしい。

史料・図版への注意と過去問研究

史料問題は例年出題され、引用史料は比較的頻出なものが多く、設問も標準的である。市販の史料集などで、まずは基本史料から学習を進めてほしい。図版については、2023年度に引き続き2024年度も使用され、今後も出題されるものとして教科書などで注意を払っておこう。最後に、多様な問題形式や図版使用問題、また史料問題においても過去問を通して学習することが最も効果的である点を指摘しておく。

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