<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

さいたまがくえん

埼玉学園大学

埼玉学園大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

学部の出題内容と形式

2023年度は2月1日と2月2日の2回の入試で大問数は同じ。いずれも1題が読解問題、残る4題が漢字や四字熟語、ことわざの意味など、言葉の知識に関する問題だった。ただし、年度によっては読解問題のなかに語彙(ごい)に関する設問が盛り込まれることがある。基本的な日本語能力が試される設問の割合が比較的高い。

読解問題では、傍線部読解のほかに、接続詞など語句の空欄補充、脱落文補充、言葉の意味を問うものなどが見られる。難度は高くないので、落ち着いてゆっくり読めばしっかりと点が取れるはず。わからなくなったら読み直そう。ウクライナ情勢やLGBTQなど、多くの人の関心が高い話題が扱われ、それを深く理解させてくれる文章が出題された。語彙(ごい)に関わる大問は、常識的なレベルの知識が問われているが、対策なしに正解することが困難な設問も含まれる。幅広い知識を身につけることが必要。また単に暗記するだけでなく、きちんと意味を理解し、四字熟語や慣用句であればその由来も理解するとよい。

2024年度入試対策・学習アドバイス

受験生として常識的な語彙(ごい)を身につけ、文章を正確に理解すれば、(若干の例外を除いて)確実に正解できる問題が多い。設問を解くのに苦労するのであれば、語彙(ごい)力と読解力に原因がある。この2つの力をつけるためには、以下のような対策が必要だ。

語彙(ごい)を増やす

まずは語彙(ごい)を増やす必要がある。漢字・語彙(ごい)を直接的に問う設問が多く見られるため、漢字の学習は必須。漢字を学習する過程で、日常ではあまり用いないものの、物事を理解するうえで不可欠な抽象概念も習得してほしい。余裕があれば、現代文重要語を集めた参考書も使用するとよい。ことわざや慣用句に関しては、必死で丸暗記する必要はないが、イメージを膨らませながら覚えていくことが大切。四字熟語は、リズムに合わせて読みながら意味を理解していくと覚えやすい。リズムがよいからこそ、難しい言葉でも現代にまで残っている。読解問題を解くときも、わからない言葉を無視するのではなく、ささっと調べてしまおう。

視点に慣れる

入試問題で出題される多くの文章は、日常生活を送るのに必要な視点とは、まったく別の視点から物事を分析したものが多い。書かれている内容は、実は受験生の日常にも関わりがある。〈情報環世界〉や〈脱構築〉という難しい言葉が出てきても、恐れないことが大切。本文を読めばきっとわかるはず。誰にとっても身近な物事を、あらためて捉え直そうとする書き手の思考を楽しむという経験を積み重ねよう。

主題と全体像を意識する

設問を正確に解くためには、論旨を正確に追い、内容を頭のなかに残さなければならない。そのために不可欠なのが、主題に対する意識だ。主題とは、その文章における「説明の対象」のことで、言い方を変えると、読者が理解しなければならないことだ。通常はたったひとつしかない。その主題に対する説明が、残りの文章全体を占める。理解に不可欠な説明こそが、重要な箇所だ。主題がわかれば長い文章でも内容の繋がりが理解できるし、理解すれば内容が頭に残り、文章の全体像も頭に入り、そうすれば正答率は間違いなく上がる。わかれば、楽しくなる。

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