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物理

2026年度入試の問題分析

試験時間は80分で、大問4題が出題される。日程による多少の難易度のばらつきはあるが、全体的に問題は簡単ではない。独創的で意欲的な出題が多く、典型的な例題と見比べると難しく感じるだろう。第1問は小問集合で、小問数は5~6問程度。力学、電磁気、波動、熱、原子の5つの分野から偏りなく出題される。小問集合といっても、1つの答えを出すために2つの状況について式を立てて計算しなければならない問題が多く、決して単純ではない。2026年度S日程1月28日の試験では、(4)で加速電圧と電子の運動エネルギーの関係、電子の運動量と物質波長の関係がわかっていないと答えが出せない問題が出題された。また、2026年度A日程2月5日の試験の(3)では、物質の比誘電率に反比例してクーロンの法則の比例定数が変化することをわかっていないと正解できない問題が出題された。

第2問以降は、6~8問の小問からなり、出題形式は空所補充式、問形式が多い。結果をグラフ化する描図式の問題が出題されることもある。2026年度A日程2月7日の試験では、第4問で円柱を貫く電気力線の作図が出され、2026年度A日程2月5日の試験では、第4問でコンデンサーの充電過程の電流と時刻のグラフを作図する問題が出題された。

第2問は力学で、2026年度S日程1月28日の試験では、斜面に摩擦力がはたらく領域と、はたらかない領域が等間隔で縞模様のように分布している問題が出題された。難しく見える問題といえる。2026年度A日程2月7日の試験では、2つの小球が水平で滑らかな床の上で放物運動を繰り返す問題が出題された。2つの小球が同時に投射され、最後は衝突するという設定はとても斬新な出題といえる。

第3問は熱、または波動分野から出題される。2026年度A日程2月5日の熱の問題は、理想気体の微小変化の問題に慣れていないとかなり難しく感じるだろう。図がないうえに、定圧変化、等温変化、断熱変化について考察する高度な問題だった。2026年度S日程1月28日のバイノーラルマイク、ダミーヘッドの構造の問題はとても難しい問題に見えるが、落ち着いて問題文を読み、誘導に従えば解けるようになっている。

第4問は電磁気分野から出題される。2026年度S日程1月28日の試験では、多くの滑り抵抗器が登場する電流回路の問題が出題された。とても難しい問題に見えるが、何と何が並列か、直列かを丁寧に考えていけば解ける問題だった。2026年度A日程2月7日の試験では、棒状の帯電体がつくる電場が出題された。ガウスの法則に慣れていないと難しく感じただろう。

2027年度入試対策・学習アドバイス

解法の暗記では通用しない

問題の多くは標準レベルの問題であるが、物理の基本法則について、応用力を伴う本質的理解が要求される出題もあるので、解法の暗記による断片的な知識では通用しない。暗記ではなく、理解することを重視して勉強することが望まれる。

過去問の研究の重要性

工学院大学では普段見慣れない意欲的な問題が多く出題されるので、問題集での演習を十分にやったうえで、過去問もしっかりと解いておきたい。可能な限り多くの過去問を解き、見た目上の難しさに慣れておくことが望ましい。

全分野から出題される

力学、熱、波動、電磁気、原子のすべての分野において、幅広く全体から出題されているので、偏りなく全分野を勉強しておく必要がある。原子はほぼ毎年出題されているので、原子もしっかりと勉強しておかなければならない。

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