明治大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2024年度入試の問題分析
全体的な特徴としては、①語数の多い英文を題材とした読解問題、②会話文問題の出題率の高さ、③記述解答問題の出題、の3点が挙げられる。まず、長文読解は語数の多い英文を題材に、空所補充・下線部説明・脱文補充・語句整序など多様な設問形式が出題されている。また、内容一致問題や、文章の主題・タイトルを問う問題も出題され、長文全体の主張を正しく読み取る必要がある。英文は主に論説文が出題されているが、学部・年度によってはエッセイや小説文が出題されることもある。次に会話文問題は、文・法・理工学部を除き、ほとんどの学部で出題されている。会話文の流れを基に、内容一致、適語・適文補充などの設問が出題されている。解答形式については、主に選択式であるが、記述式の問題も多く見られ、法・政治経済・理工学部では、和訳問題・記述説明問題が出題されている。学部別の特徴を見ていこう。全学部入試は小問数がやや減少した一方で、理工学部は大問数が例年の1題から2題に増えた。記述式では、法学部で、文章の内容を50字以内の日本語で要約する問題が出題された。単独の文法問題(適語補充問題)は、国際日本・経営・商学部で出題され、農学部では発音・アクセント問題が例年どおり出題されている。
2025年度入試対策・学習アドバイス
過去問対策をしっかり行おう
明治大学の入試は長文読解問題が出題のメインだ。一方、設問形式や時間配分は学部によって大きく異なる。ゆえに、志望学部の形式を把握するため、まず過去問をしっかり解いてみること。過去問を実際に解いて、①長文読解の設問形式、②会話文問題・文法問題の出題の有無、③記述解答問題の出題の有無、などをチェックし、志望学部に合わせた対策を行うことが必要だ。
長文読解は「段落単位の内容理解」と「語彙学習」が鍵
内容一致問題は段落単位や英文全体に関して問うものが多い。英文も約800~1,000語の語数のものが主に出題されることが主である。段落単位で内容把握を行っていこう。また、単語・熟語の意味がよく問われる。難度の高いものもあるが、まず基本レベルの語彙をしっかり覚え、意味がわからないものは辞書で確認していこう。また、長文読解ではないが、文学部では派生語も問われている。合わせてチェックしたい。
会話文問題の対策を行おう
会話文問題については、明治大学の場合、ほとんどの学部で出題される。主に会話文の流れを押さえたうえで、適語・適文を補充したり、内容一致問題を解答したりする形式である。ただし、会話表現を習得できていないと読み取りにくい箇所もあるため、過去問を中心に基本的な会話表現は覚えよう。また、現状会話文が出題されていない学部であっても、今後形式の変更もあるため、他学部の問題でチェックをしておくとよい。
記述対策はしっかりと
2024年度は、法・政治経済・理工学部で和訳・説明問題・要約問題が出題されている。他学部でも、空所にあてはまる単語を正しい形に変形して補う出題がなされている。そのため、普段から記述解答を作る練習をしっかり行おう。記述答案については、信頼できる指導者に添削してもらい、答案の質をブラッシュアップしていきたい。