私立

かまくらじょし

鎌倉女子大学

鎌倉女子大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

ここでは一般選抜(特待生チャレンジ)を分析する。出題内容は、古文・漢文を除く「国語総合」で、現代文読解の大問2題と、言葉の意味、文学史(2023年度は向田邦子が出題された)、四字熟語、慣用句、現代語文法などを問う大問1題の合計3題が出題される。この傾向は近年変わっておらず、読解問題の文章は長らく評論文と随筆だったが、2022年度に評論文と小説(宮澤賢治の父を主人公としたもの)に変わり、2023年度も港千尋の写真論と永井路子の歴史小説(承久の乱の鎌倉幕府の話)だった。設問は傍線部説明、空所補充問題、内容一致などで、文法、敬語表現、文学史なども出る。記述問題は例年30字程度のものが2問出題されていて、2022年度はなくなったが、2023年度は復活。近年私立大学で採用が増えている、あらかじめ示された模範解答に空欄がありそこに指定字数で文を入れる形式となった。この形式は字数が指定されているのでやや難しい。漢字や語彙(ごい)の問題も多く、2023年度は「啖呵を切る」「相克」の意味が問われた。

2024年度入試対策・学習アドバイス

漢和辞典で単語力をつけよう

漢字の知識に基づく語彙(ごい)問題や慣用句、四字熟語などが多く出題されるので、まずはこれを確実な得点源にしたい。四字熟語の問題ではその意味も問われるので、漢字をただ暗記するだけではなく、漢和辞典を使い、1字1字の漢字の基本的な意味をしっかりと覚える。漢字学習のためのノートをつくり、辞書で調べた意味、用例などをまとめていくとよい。少し面倒に思えるが、日本語評論文の重要語句は主に漢字で構成されているので、漢字の意味を覚え、それがほかの漢字や単語とどうつながっているのか(対義語、類義語など)を理解できると、文章読解力も格段にアップする。漢字の意味を理解していくことこそ読解のポイントなのだと、意識して勉強してほしい。

文章の流れを図式化してみよう

例年、長めの評論文(2023年度は4,200字)が出題されるので、文章のメインの流れを理解することが求められる。そのためには、文章の流れ=構造を自分なりにまとめていく作業が必要となる。文章の構造を図式化し解説している問題集を用いて演習するとよい。漢字学習のところで述べたように、1字1字の漢字の意味とそれに関連する対義語、類義語を覚えることで単語と単語のつながり(言葉のネットワーク)を理解力できるようになると、文章のなかに埋まっているキーワードの対比(対義語)、言い換え(類義語)に気づきやすくなる。具体的には、キーワード、キーセンテンスとその対比、言い換えに線を引き、その箇所をノートに書き出してみる。それらを対比、言い換え、因果の関係で図式化してみる。書き終わったら、問題集の解説にある図式と比べてみて間違っていたところを修正し、改めて図式化してみる。これを繰り返すことによって、文章中に埋まっているポイントが視覚化でき、それが理解につながる。文章読解力の基礎が必ず身につくので、頑張ってトライしてほしい。

文学史、文法、敬語なども復習する

出題範囲は古文・漢文を除く「国語総合」となっているが、古文・漢文の基礎知識や現代文法、敬語が出題されることもあるので、国語便覧などで復習する。文学史も出題されるので、古典や近現代の文学史(現代の作家も含めて)の流れや要点も整理しておこう。

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