<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

とういんよこはま

桐蔭横浜大学

桐蔭横浜大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

2023年度は、例年どおり大問2題が出題された。しかし、第一問は共通テストと同じように複数の文章を組み合わせた問題文になった。この点が2022年度までと大きく異なる。今後の傾向を予測することは難しいが、このような出題形式がありうるということを念頭において準備を進めるべきだろう。2023年度の問題文は、第一問の文章【I】は「見た目に基づく差別」(ルッキズム)について、文章【II】は「特権」(とりわけ「白人特権」)について論じたものだった。第二問は文化人類学者による国家論だった。3つの文章はいずれも評論である。ごくまれに随筆寄りの文章が出ることはあるものの、基本的には評論文が出題されると考えてよい。問題文は最新のテーマを扱ったものや少し専門的な内容を含むものもあるが、いたずらに難解ではなく、丁寧に読み進めれば理解できる。字数は第一問の【I】が約2,200字、【II】が約2,300字、第二問が約3,000字だった。設問は漢字、傍線部内容説明、空欄補充、内容一致など。第一問では共通テストと同様、文章【I】【II】を比較する問題があった(ただし会話形式ではない)。また、第二問では問題文の出典となった書籍の「序論」を提示したうえで、問題文の正しい評価を選ぶ問題が出題された。解答はすべてマークシート方式。難易度は標準程度である。

2024年度入試対策・学習アドバイス

知識問題の対策

漢字は準備すれば必ずできるので、取りこぼさないようにしたい。ここで確実に得点するため、大学入試用の漢字問題集を何度も繰り返して覚えよう。その際、実際に手を動かして紙に書くこと。空欄補充の問題は言葉の意味を知らないと解きづらい。国語辞典で言葉を調べる習慣を身につけ、現代文の用語集などで語彙(ごい)力を高めるといった対策も必要になる。入試直前になると時間的余裕が少なくなるので、漢字、語彙(ごい)などは早い時期から取り組むことを勧める。

読解問題への取り組み

出題される文章は、分量こそさほど多くないものの、やや専門的な内容を含んでいる。もちろん専門的な知識が問われることはないが、受験生は論旨を捉えながら最後まで読み通し、的確に整理する能力を求められる。高度な文章を読むことに慣れないうちは、とにかく文脈を見失わないようにすることが重要だ。そのため、今読んでいる箇所と前後とのつながりを絶えず確認しながら読み進めていく必要がある。問題演習をするときから、逆接や対比、因果関係など文章の構成を入念にチェックするよう心がけよう。また、全体を一度に理解するのが難しい場合は、ある程度の区切りまで読み進めたら一度止まり、それまでの内容を整理してみよう。最終的にはそのほうが文章の内容を早く正確に理解できるはずだ。問題演習には、基礎~標準レベルの私立大学型問題集を用いる。また、2023年度のような出題傾向が続くことを見越して、共通テストの過去問や共通テスト型の問題集を解くのもよいだろう。選択肢問題は、ただ正解を選ぶだけでなく、不正解だと判断した選択肢に関しても、どの点が適当でないのか考えてみよう。そして、答え合わせをする際には、根拠まで含めて正確に正誤を判定できていたか確かめる。この作業を繰り返すことで読解力が身につく。

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