金城学院大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2024年度入試の問題分析
構成は、2023年度以前と同様、第1問・第2問の長文2題、第3問が文法問題(11問)、第4問が会話文(7問)となっており、全問マーク式である。
第1問は550~700語程度の長い英文で、「週休3日制は成功する」などがテーマである。空所補充問題、本文中の下線部箇所の意味や内容説明などが問われる問題、段落ごとに内容一致している文を選ぶ問題、本文全体の趣旨を問う問題が出題された。実施日によって、下線部の内容説明問題は下線が1行ほどしか引かれていない問題のみ出題されている場合と、4~6行にわたっている問題が3問ほど出題されている場合がある。第2問は350語程度の英文で、「食を巡る伝統と革新」などについてである。6問すべてが空所補充問題で、単語レベルは決して高くない。選択肢はすべて同じ品詞にそろえてあるので、文脈を読み取る力、語彙力が要求されている。また、〔注〕には読み始める前に目を通しておくと、テーマの予測につながるだろう。第3問は文法の4択問題である。代名詞、仮定法、準動詞、接続詞、時制、副詞、前置詞、関係詞などまんべんなく問われている。第4問は2人が発話を2往復ほどする会話文の空所を埋める問題である。全部で7問出題されているので、かなり読み応えがあるといえよう。
2025年度入試対策・学習アドバイス
文法事項の基礎を徹底しよう
文法問題は、第3問で11問出題されているほか長文問題でも出題されているが、ほとんどが基本的な力を問う素直な問題である。教科書によく目を通し、基礎~標準レベルの問題集1冊を徹底的に繰り返しておこう。文法事項が中心だが、受験頻出熟語や構文も出題されている。文法自体を問うよりも語の知識について問われたり、関係代名詞が重点的に聞かれたりと年度によって変わることもあるので、文法は不得意な分野がないくらい問題集をやりこもう。文法の問題集を1冊でよいので、間違えた問題はできるようになるまでやり直そう。
会話文にも慣れておこう
会話文は決まりきった会話表現を求める問題以上に前後の流れから臨機応変に答えを求める問題が多い。まずは、決まり文句を一通り確認してから、様々な会話問題に目を通し、慣れておくことが望ましい。金城学院大学の過去に出題された問題を解くとよいだろう。
毎日必ず長文に触れよう
何といっても長文は一番の得点源であり、長文対策は重要な課題である。2023年度には「イギリスにおける紅茶の歴史」「タイにおけるインスタントラーメン」と2024年度と同様に食に関するテーマの長文が出題されているので、過去問には必ず目を通しておこう。第1問、第2問とも、比較的読みやすい英文ではあるが、第1問は内容を問う問題(特に段落全体を読んで内容が一致する文を選ぶ問題)も多く、作者の意図を理解する習慣をつけておくことが必要である。無理のないレベルの英文素材を選び読み進める練習をするのがよいだろう。下線部を問う問題の後に段落ごとのまとめの問題が来ているので、設問に先に目を通し同じ箇所を何度も読む手間は省きたい。〔注〕は若干多めにつけられているが、単語帳は必修単語ぐらいまではしっかり覚えておこう。最後に繰り返すが、長文を読むための文法の力を身につけることが大切である。