名古屋外国語大学大学からのお知らせ 入試対策情報
現代文
2025年度入試の問題分析
国語は60分間の試験時間で、古文・漢文を除く現代文のみが2題出題された。問題文は評論からの出題で、文章の内容は、社会学、哲学、教育論、文化論などだった。いずれの文章も論旨を丁寧にたどれば読解できるものである。文章の長さは3,000〜4,000字程度で、やや長めの文章が出題されている。設問の形式はすべて選択式(マークシート方式)であり、大問1題につきマーク数は14〜15。例年どおりの分量だった。設問は、漢字、語句の意味、空欄補充(接続語や語句)、脱文挿入、傍線部の内容や理由などを問うもの、内容合致などが主なものである。
2026年度入試対策・学習アドバイス
漢字・語句の力をつけよう
漢字や語句の知識は問題文を読むための基本になるだけでなく、確実な得点源になる。漢字は毎年出題されており、言葉の意味が問われることもあるので、標準的な漢字の問題集を使って確実に勉強しておきたい。知らない言葉が出てきた際には、すぐに辞書を引くなどして言葉の意味も積極的に覚えていこう。
標準的な問題集で練習を積むとともに、長い文章も読み慣れておこう
設問については、全体として、空欄補充問題と傍線部の内容や理由を問う問題が多い。そうした問いに確実に答えるためには、空欄や傍線部の前後の文脈を正しく把握することが重要である。ただし、内容合致問題など、本文全体の読解に関わる問題は、部分的な理解だけでは対応できない。過去には筆者の主張を問う問題、段落挿入の問題、タイトルをつける問題、段落の並べ替えの問題、論の進め方を問う問題などが出題されている。
こうした問題に対応するためには、本文全体の論理展開をしっかり理解することが必要になる。本文において何が論点になっているのかを考えて、筆者の問題意識を読み取り、文章全体の論理展開を確認しながら、筆者の考えが提示されている部分やその理由が述べられているところに線を引くなど、内容を整理しながら読んでいきたい。特に、段落同士がどうつながっているかを把握するトレーニングを積んでおこう。
問題演習としては、標準的な私立大学型の問題集を1冊以上こなしておこう。長い文章の練習にはセンター試験の過去問も有効である。また、2019年度には写真が掲載され、それに関連する設問が出題された。今後もこうした出題がされる可能性はある。大学入学共通テストの過去問にも取り組むなどして、様々な形式に対応できる力を身につけておこう。
選択式問題の練習を十分に積もう
設問の解答はすべて選択式(マークシート方式)である。選択式問題が得意になるには、設問を丁寧に読み、設問の意味を十分理解したうえで、本文を根拠に自分で解答を考えるようにすることが大切である。自分で考えずに選択肢に頼って何となく答えを出すといった態度では、確信を持って正解を選ぶことができない。記述式の問題に取り組むことも有効なトレーニングになる。また、紛らわしい選択肢があったら、その選択肢を細部まで丁寧に読んでほかの選択肢とよく見比べ、間違いの箇所を確認して解答を出す練習をしておこう。
