<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

とうかいがくえん

東海学園大学

東海学園大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

生物

2023年度入試の問題分析

東海学園大学の2023年度の入試は、募集要項にあるように、生物基礎からの出題であった。1月29日の試験では、大問は4題、総マーク数は36で、2022年度と同じであった。分量には例年大きな変動はない。大問Ⅰでは生命の共通性と代謝について、基礎的な知識問題が出題された。大問IIでは遺伝子のそのはたらきについて、基礎的な知識問題が出題された。2023年度の大問ⅠとIIは解答しやすかったので、入試合格者は高得点につながったものと思われる。大問IIIでは、Aでは免疫について、Bでは肝臓の構造とはたらきについて、基礎的な知識問題が出題された。肝臓に含まれる肝小葉の数を聞かれており、例年どおりこうした数値には注意が必要である。大問IVでは、Aで植生に関するやや詳細な問題、Bでは湖沼の水質汚染に関する知識問題がそれぞれ出題された。Aではラウンケルの生活形について、地上植物、地表植物、半地中植物、地中植物、一年生植物の割合について示し、どの植生にあたるかを判断する問題があり、考察力が必要とされた。

2024年度入試対策・学習アドバイス

出題範囲

生物基礎で扱われる「細胞のはたらき」「体内環境の維持」「バイオームと生態系」の各分野から、バランスよく出題されていた。大問Ⅳの植生では、やや詳細なラウンケルの生活形に関する出題があったものの、教科書の内容を逸脱することはなかった。単なる用語の暗記ではなく、きちんと内容を理解しておく必要がある。2023年度は出題されなかったものの、例年計算問題も出題されているので、教科書併用問題集などで典型的な計算問題をマスターしておく必要もある。

教科書の内容を正確に理解しよう

2023年度の入試問題では、大部分が知識問題であり、教科書を逸脱することもなかった。教科書を隅々までよく読んで内容をきちんと学習し、まとめて覚えておこう。過年度の入試では、生物基礎の教科書を若干超える用語が選択肢に現れた例がある。用語の意味を正しく理解して覚えておけば、そのような語を知らなくても解答できるよう配慮がなされていたので、このような用語に惑わされないよう正確な知識が必要である。

教科書併用問題集の活用

教科書の内容が理解できたら、学校で用いている教科書併用問題集を用いて知識のチェックをしよう。教科書併用問題集の基礎レベルの問題にはすべて正確に答えられるようにしておく必要がある。

また過去には、簡単な実験考察問題が出題されたこともある。このような問題にも典型的な問題が多く、教科書併用問題集に類題が掲載されているものをきちんと理解しておけば解答できるだろう。さらに過去に出題されている計算問題も典型問題が多い。ミクロメーター、細胞周期、DNAの塩基の比率、腎臓における物質の排出や再吸収、暖かさの指数など典型的な計算問題にも習熟し、出題されたら必ず解けるようにしておこう。

過去問の活用

東海学園大学では、酸素解離曲線やヒトの循環系、生態系における物質循環のように、生物基礎のなかでも特に頻出の項目がある。過去問を解いて、その出題のされ方に習熟しておくとよいだろう。

東海学園大学には、栄養学を学ぶ学科がある。栄養学を理解するためには、生物学は基礎となる学問である。正確な知識と的確な計算力を身につけて、80%以上の得点をめざそう。

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