同志社女子大学大学からのお知らせ 入試対策情報
一般選抜対策
古文
2026年度入試の問題分析
2026年度は平安時代の歌物語『大和物語』、室町時代の軍記物語『太平記』、鎌倉時代の説話物語で鴨長明による『発心集』、平安時代後期の歴史物語『大鏡』から出題され、いずれも有名出典でストーリー性のある頻出箇所であり、近世作品からの出題は見受けられなかった。本文量は約1,000~1,300字の長文で、2025年度より微増しているが、これまでの傾向を踏襲している。設問数は8~10問で2025年度より1問増加。設問は、一部の内容合致の設問を除いて選択肢5つより正解を選ぶ選択形式によって出題されている。
設問の内容は、語意、解釈、傍線部の説明、理由や心情を問う設問、主体判定、内容判定などの、文脈を踏まえた正確な読解力の有無を測定するものを中心に、動詞や助動詞の文法的説明を踏まえた識別を問うものが用意され、作品のジャンルなどを問う文学史に関する設問も含めて多彩に構成されている。また和歌に関する設問も、掛詞などの修辞を踏まえた解釈を要求していた。
全体的に基本的な知識をしっかりと学習しているかを問う、バラエティーに富んだ標準的出題といえる。
2027年度入試対策・学習アドバイス
古語と文法を習得しよう
同志社女子大学の古文は、有名出典を中心とするストーリー性のある作品から出題されている。しかし、これまでの傾向を鑑みると、普段目に触れる機会が少ない近世作品や非有名出典からの出題も予想されるので警戒しておきたい。
設問の構成を見る限り、正確な内容把握に基づく総合的な学力が試されているといえる。したがって、まず古語と文法的知識を基盤とする正確な読解力の養成に努めなければならない。
①古語の学習…形容詞や慣用表現を中心に古文単語集などを利用して入試直前まで徹底的に反復しよう。日頃から古文単語集を利用してこまめに確認し、登載されていない古語や意味を書き加えるぐらいの、積極的な姿勢で取り組むこと。
②古典文法の学習…文法的な識別を問うだけでなく、これまで品詞分解・助詞の用法などの多様な設問が出題されている。どの日程でも出題されており、また正確に読解するうえでも必要となる知識なので、しっかりと対策を講じておく必要がある。文法に苦手意識を抱いている人は、薄手の問題集でよいから詳細な解説のあるものを利用し、反復して学習するよう心がけたい。
読解力の養成に励もう
主体判定を始めとする人物判定や内容判定などの設問が用意されるので、本文を正確に読解する力を養成することは不可欠である。読解力養成のためには、選択式設問を主とする問題集や参考書を用いて、正解するための着眼点やこれに伴う読解上のポイントを明確に意識しながら、反復学習することが望ましい。また取り組んだ問題の本文を音読する習慣も速読力を向上させるうえで大いに効果がある。
和歌対策、文学史対策も忘れずに
2026年度も出題された和歌に関する設問は、まず出題されるものと考えておこう。したがって、掛詞などの修辞も含めて学習し、十分に対策を講じておくこと。和歌解釈は解釈例を参照しながらでよいから、自分の言葉で解釈を作成してみるとよいだろう。
最後に、必ず出題される文学史に関する設問には、ジャンルや成立した時期など複数の視点で整理しておこう。


