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おおさかいかやっか

大阪医科薬科大学

大阪医科薬科大学大学からのお知らせ 入試対策情報

物理(医学部)

2024年度入試の問題分析

大阪医科薬科大学の物理前期試験は、大問4題で構成され、制限時間は60分(理科2科目で120分)である。最後の大問に小問集合が出題されることが特徴である。

2024年度は、第1問は力学分野、第2問は熱力学分野、第3問は電気分野、第4問の小問集合は波動・電磁気・原子の分野からの出題であった。出題形式は、問い形式と空所補充の出題であったが、2023年度までと比較して空所補充の出題は減少した。

2024年度入試の問題は2023年度までと比較して易化したため、合格するためには高い得点を必要としたと思われる。

大問3題は、比較的易しい問題であったが、最後の設問は計算量が多いため時間がかかる。なまじ解けてしまう難易度であるので時間を使いすぎてしまう受験生もいたであろう。問題の量と比べ、制限時間は十分とはいえないので、効率よく解答し、高得点を狙いたい。

小問集合は、原子範囲の出題が2問あり、そのうちの1問はベクレルの意味がわかっていなければ答えられない出題であった。また、2021年度まで連続で出題されていた電力の出題と、2021~2023年度まで3年続けて出題された物理量の次元を問う設問が出題されなかった。

2025年度入試対策・学習アドバイス

正しい実力をつける

教科書をよく読んで、標準的な問題を繰り返し解き、基本的な知識を定着させておくこと。標準的な設問であれば、即座に解き始めることができるほどの習熟が求められる。そのうえで、発展的な問題にも多くあたり、様々なテーマの出題に触れておかねばならない。

2024年度は易化したとはいえ、数年単位で見ると発展的な出題がなされている。標準的な問題を素早く正確に解く力と、発展的な内容を誘導に従いその場で考えて答える力、さらに限られた時間で答えるべき設問を選ぶ力が必要である。

問題量が多く制限時間が厳しいため、数をこなして問題のパターンを把握し、瞬発力を鍛える必要もあるが、大問における後半の設問においては根本的な理解がなければ解答できない出題がなされるため、ただパターンを覚えるような入試勉強だけでは対策にならない。物理法則が導かれた過程を理解し、追体験し、自分のなかで再構築をしておく必要がある。その経験が初見の問題であろうと、内容を把握し、解答に必要な物理法則を考察するための力となるであろう。

過去問の徹底演習を

小問集合における電力や次元の問題など、大阪医科薬科大学に独特の頻出の内容がある。過去問はまた同じ問題が出されると思って解こう。

年度によって難度の差はあるが、常に受験生には見慣れず解きづらい出題がなされている。しかし、これらの出題を特別なものであると思い、その問題を解くためだけの勉強をしてはいけない。しっかりと基礎を固めたそのうえで、どの物理法則がどう関係しているのか、なぜそれらを使って考えるのか、理由をはっきりさせることができなくてはならない。答えを見てそれで終わりでは勉強にならない。解答を見た後に『この答えが導かれる理由』を自分が納得できるまでじっくり考える勉強が必要である。

時間の管理を意識して過去問を解く必要がある。すべての設問を解くことは制限時間内では難しい。厳密に時間を計り、解くべき問題を選ぶ練習が必須である。そのうえで、難しかった問題をじっくり考察しよう。

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