<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

おおさかいかやっか

大阪医科薬科大学

大阪医科薬科大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

物理(医学部)

2023年度入試の問題分析

大阪医科薬科大学の物理前期試験は、大問4題で構成され、制限時間は60分(理科2科目で120分)である。最後の大問に小問集合が出題されることが特徴である。

2023年度は、第1問は力学分野、第2問は熱力学分野、第3問は(原子範囲であるが、実質は)電気分野、第4問の小問集合は電気・波動・次元の分野からの出題であった。出題形式は、問い形式と空所補充の出題が近い割合であるという、2022年度と同じような出題形式であった。

小問集合は、2021年度まで毎年出題されていた「電力」の出題がなかった。また、物理量の次元を問う設問が2021年度から2023年度まで3年続いて出題されている。

大問3題は、最初のとっかかりは標準的な難易度の問題であるが、後半はやや難度の高い出題となり、素早く解くことが難しくなる。問題の量と比べ、制限時間は十分とはいえないので、完答にこだわるよりも効率的に得点できる設問をしっかり攻略するべきであろう。

2024年度入試対策・学習アドバイス

正しい実力をつける

教科書をよく読んで、標準的な問題を繰り返し解き、基本的な知識を定着させておくこと。標準的な設問であれば、即座に解き始めることができるほどの習熟が求められる。そのうえで、発展的な問題にも多くあたり、様々なテーマの出題に触れておく必要がある。

丁寧で基礎に穴がないこと、そのうえで応用力と判断力がある医療人を求めているということであろうか、大阪医科薬科大学の入試問題は標準的な問題を素早く正確に解く力と、発展的な内容を誘導に従いその場で考えて答える力、さらに限られた時間で答えるべき設問を選ぶ力を試している。そのため、制限時間が厳しく、大問における後半の設問においては根本的な理解がなければ解答できない出題がなされている。ただ難しい問題を解いてパターンを覚えるような入試勉強では対策にならない。物理法則が導かれた過程を理解し、追体験し、自分のなかで再構築をしておく必要がある。その経験が初見の問題であろうと、内容を把握し、解答に必要であろう物理法則を考察するための力となるであろう。

過去問の徹底演習を

小問集合における電力や次元の問題など、大阪医科薬科大学に独特の頻出の内容がある。過去問はまた同じ問題が出されると思って解こう。

年度によって難度の差は多少あるが、常に受験生には見慣れず解きづらい出題がなされている。しかし、これらの出題を特別なものであると思って、その問題を解くためだけの勉強をしてはいけない。しっかりと基礎を固めたそのうえで、どの物理法則がどう関係しているのか、なぜそれらを使って考えるのか、理由をはっきりさせることができなくてはならない。答えを見てそれで終わりでは勉強にならない、解答を見た後に『この答えが導かれる理由』を自分が納得できる形にするような勉強が必要である。

時間の管理を意識して過去問を解く必要がある。すべての設問を解くことは制限時間内では難しい、厳密に時間を計り、解くべき問題を選ぶ練習が必須である。そのうえで、難しかった問題をじっくり考察しよう。

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