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入試対策情報

英語

2023年度入試の問題分析

理学部:長文2題、文法・語法問題、整序英作文の計4題。長文問題は適語選択と内容真偽選択問題がメインで、それぞれ和訳問題が1問ある。文法・語法問題、整序英作文は標準レベル。薬学部:適語句選択問題、対話文完成問題、長文問題2題の計4題。長文問題は、1題が客観問題式で、もう1題は記述問題がメイン。客観問題の長文問題を素早く終わらせ、記述系の長文になるべく多くの時間を割くことが大事。看護学部:長文2題、会話文完成問題、文法・語法問題、整序英作文の計5題。記述問題はなくすべて客観式。「医系」の長文が出題されることが多いため、基本的な医系単語は押さえておきたい。2023年度は、アメリカで初めて医学校を卒業した女性がテーマの長文が出題された。健康科学部:長文2題、会話文完成問題、文法・語法問題、整序英作文の計5題。長文問題では本文の内容がまんべんなく問われているので、精度の高い読解力が必要。医学部:長文4題、正誤指摘問題、英訳文選択問題の計6題構成で、2022年度からの大きな変化はなし。問題量が多いだけでなく、すべての大問でかなりレベルの高い読解力と語彙(ごい)力が要求される。

2024年度入試対策・学習アドバイス

語彙(ごい)力の強化

長文問題、文法・語法問題ともに語彙(ごい)力が鍵となる問題が多いのは全学部で共通している。そのため語彙(ごい)学習は抜かりなくやってもらいたい。ただし、医学部を除き過度に難しい単語帳は不要で、一般的な受験用単語帳を隅々まで覚えるようにしよう。整序英作文はイディオムが正解の鍵になっているので、イディオム対策も万全に。医学部対策では、通常の単語帳に加えて、できれば生物学や医学のテーマ別の単語学習もしておきたい。

記述問題対策

理・薬学部で高得点を取るためには記述問題が鍵となる。下線部つきの文の説明問題、あるいは和訳問題はその文の正確な理解だけでなく、全体の文脈とキーワードを正しく把握していなければ正解は望めない。記述問題はわかったつもりでいても実際に書いてみるとうまくまとめることができないということはよくあることなので、とにかく数多くの問題の解答を実際に書いて経験を積むことが重要だ。

医学部長文問題対策

800~900語の長文問題が4題で、1題にかけられる時間は20分ほどになるためかなりの速読が求められている。ただし、長文学習で最初から無理な時間制限を設けると読解力の精度を上げることができないため、まずは時間制限なしでじっくりと読む訓練をしよう。ある程度自信がついたところで、800語前後の長文問題を20分程度で終えるリズムを身につけたい。一方、語彙(ごい)問題のみの長文問題対策として、類題を数多くこなして早い段階から速読の練習をしよう。

過去問演習

学習計画の指針とするために、なるべく早い時期から過去問演習を始めよう。志望する学部の過去問だけでなく、類似の形式(理学部と薬学部、看護学部と健康科学部)にも取り組めばかなりの分量の演習経験が積めるはずだ。過去問演習では、制限時間ぎりぎりまで見直しをすることも忘れずに。医学部の過去問演習では、無理やり時間内で終わらせるのではなく、まずは手応えのある大問でしっかりと得点を取ることが重要。