私立

せいしんじょし

聖心女子大学

聖心女子大学大学からのお知らせ 入試対策情報

日本史

2024年度入試の問題分析

ここではA方式について紹介する。出題形式は大問4題で、マーク式と記述式を併用する解答形式で、小問数は67問と2023年度と大きな変化はなかった。マーク式と記述式の出題の割合は、2023年度ではおおよそ半々であったが、2024年度はおおよそ6:4の割合となった。マーク式における出題は、語句を選択させるものと、正誤を判定させるものから構成され、それぞれの割合は半々程度であった。例年出題されている短文記述問題では、2022年度は2問出題されていたが、2023年度から1問となり、2024年度も1問出題された。出題範囲は原始~現代までの全時代から、政治史を中心に各分野にわたって出題されたが、2024年度では2023年度と比較して文化史の出題が増加した。難易度については例年と大きな変化はなく、標準レベルの出題であった。

2025年度入試対策・学習アドバイス

歴史用語の確実な整理

聖心女子大学の出題の7割近くを占めているのが歴史用語を解答させる問題である。その難易度は難しいものではなく、教科書レベルのものであるため、教科書を中心に歴史用語を整理する学習で対応できるが、その際には記述式の解答形式を意識して、歴史用語を実際に書いて確認しながら覚えていく学習を心がけたい。歴史上の人物の姓名や文化作品の名称は、難しく紛らわしい漢字も多いので、教科書などで正しい表記を一つひとつ確認しながら学習してほしい。

正誤判定問題対策

聖心女子大学で出題される正誤判定問題の形式の中心は、4つの選択肢のうちから正答を一つ選択させるものか、2つの短文の正誤の組み合わせを判定させるものであるが、2023年度からは3つの短文すべての正誤を判断させる形式も出題されている。難易度は標準レベルで、基本的な知識で正解できるものであるが、出題される内容は、単に歴史用語の正誤を判定させるものだけではなく、時代・背景や結果が誤っているものなど様々なパターンがある。そのため学習に際しては、単なる歴史用語の暗記だけではなく、歴史事項の時代背景やその結果・意義などを考えながら正確な知識の習得を心がけてほしい。過去問などを使用した問題演習で正誤判定問題になれておくことも重要である。

苦手な時代や分野を克服

受験生のなかには時間的な理由から近現代史まで学習が進んでいない人や、文化史など嫌いな分野を後回しにした結果、苦手分野を残したまま時間切れとなってしまう人がよく見受けられる。学習計画を立てて各時代・各分野まんべんなく学習していくことが重要である。ただし原始・戦後からの出題については、ここ数年2~3問にとどまっており、全体に対する割合はわずかなので、古代から近代までに重点を置き、それぞれの時代の各分野を徹底的に仕上げるというやり方もひとつの対策方法であるといえる。

論述問題対策

聖心女子大学では例年、短文記述問題が出題されている。字数は少ないが、やはり書く練習をしておくことが重要である。出題は歴史事項の時代背景や、出来事の起こった理由や結果を問うものが中心であるから、学習に際しては「なぜ」「どうして」などと考えながら歴史事項を理解することを心がけたい。また担当の先生からの添削指導をうけるなど、実際に書いてみることも効果的である。

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