大東文化大学大学からのお知らせ 入試対策情報
※昨年度(2025年4月入学)情報を掲載中
現代文
2024年度入試の問題分析
大問2題。現代文からの出題のみ(日程や学科によってはこれとは異なるので注意)。設問は、すべてマーク方式で、傍線部の内容説明、空欄補充、慣用表現の意味の説明、本文趣旨判定、漢字知識など。大問ごとに7~8問で、出題文は、百科事典が人間に与えた影響に関する論考、「空爆」が攻撃する側にどのように認識されていたかの検討を軸にした戦争論、「自立」に焦点をあてた現代社会論など、相変わらず多岐にわたっている。
2025年度入試対策・学習アドバイス
あらゆるジャンルの文章に対応できる柔軟な読解力を身につけよう
上記した問題分析で示したように、大東文化大学では、様々な内容の評論文が出題される。そもそも評論文は、普段慣れ親しんでいないテーマが難解な表現で書かれているという特徴があり、読みにくさを強く感じるだろうが、逆にそうした文章を有効活用し、安定した読みの力をつける練習を積んでいこう。具体的には、問題集、過去問、模試などで「苦手意識」を強く感じた文章を、解説などに沿って、はじめは論旨の展開を正確に頭のなかで再現することを意識してゆっくり読み進める。慣れてきたら本試験を意識してだんだん速く読む。今後、問題演習などでより多くの文章に触れていくだろうが、それと同時に同一の文章を使って「読む力」をしっかりつけていくようにしよう。
設問読解力にこだわり、得点力の安定をめざそう
本文が十分に理解できないと、設問を解く作業が雑になってしまってはいないだろうか?傍線部の直前直後だけをただ何となく見るだけでは正答にたどりつくなどできないし、また、選択肢だけを見てそのときどきの「何となく」の感覚だけで答えを決めることなどもあってはならない。設問趣旨の把握、傍線部や空欄の分析、本文中の解答根拠の読み取り、そして各選択肢文の点検といった一定の手順を踏んだ解答作業を徹底するようにしよう。現代文が苦手な受験生は多いが、上記した解法手順をきちんと身につければ、むしろ得点源になるはずなのである。
文章や選択肢のなかでも語彙力は鍛えられる
本文や選択肢に理解不十分な語句があったら、その都度辞書を引いて意味を確認するようにしよう。本文が読めなかったりする理由のひとつに、語彙力不足があることをごまかすことはできない。誤答する原因も、語彙力が十分でないことにあるのではないだろうか。本得点力=語彙力ということを忘れないようにしたい。
読みと意味理解と連動させて漢字の書き取りの練習に取り組もう
漢字問題集を用いて勉強する場合、書き取り・読み取りと同時に、例文を通じた意味理解にまでこだわるようにしよう。また共通テストやセンター試験の過去問のなかの漢字問題も、選んで答え合わせして終わらせてしまうのではなく、選択肢文のなかのカタカナ部分を活用して、書き取り練習を繰り返そう。
実践力につながるような過去問演習を心がけよう
過去問でのトレーニングでは、解いて答え合わせをして終わりではなく、解き終えた直後に自分の答えの導き方を思い出し簡単なメモなどを残し、それと解説とを比べながら解答に至るまでの自分の読解作業が適切であったか否かの検討を行うようにしよう。
