立教大学大学からのお知らせ 入試対策情報
物理
2025年度入試の問題分析
2025年度2月6日実施分について分析する。設問は6題からなり、一部マークシート方式を含む記述式である。Ⅰ〜Ⅳは記述式で、Ⅴ、Ⅵはマークシート方式である。Ⅰは自由に運動できる斜面台上を小球が運動する問題、Ⅱはサイクロトロンとシンクロトロンの問題、Ⅲは振り子運動を含む気体の状態変化の問題、Ⅳはプリズムによる光の屈折の問題、Ⅴは惑星運動の問題、Ⅵは結合エネルギーなどを数値計算する問題であった。Ⅰは、床に固定された座標系から見た場合と、斜面に固定された座標系から見た場合の小球の運動方程式の立て方がポイントとなった。Ⅲは、振り子運動の力学的エネルギーを含めたエネルギー保存則の立て方に戸惑っただろう。ほかの問題もよく練られており単純な公式暗記だけでは対処できないものが多い。頻出のテーマでも誘導が少なく自分で導出過程を身につけていることや、初めて見るような題材においても問題文から条件式を判断する力が要求されるため、公式、物理法則の深い理解が必要となる。全体的な難易度は標準〜やや難である。
2026年度入試対策・学習アドバイス
基本事項の深い理解をめざそう
Ⅰ〜Ⅳは問題文が比較的短いことが特徴である。かといって設問が易しいわけではないため、短い問題文から状況を把握し解答へ至るために必要な法則、公式を正確に推論する力が求められる。このような力を一朝一夕に身につけることは難しいため普段の学習から物理現象における「なぜ?」を意識してほしい。力学では、ある瞬間の条件が必要な場合は運動方程式を、複数の状態の間に成り立つ関係が必要な場合は保存則を用いる。力学的エネルギー保存則を用いるときは運動の途中状態において熱の発生(摩擦熱や衝突熱)の有無、運動量保存則を用いるときは物体間における力積の打ち消しがあるかなどを常にチェックして解答にあたる習慣が大切である。また、熱力学、波動、電磁気における公式に関しては誘導がない状態でも導く練習をしてほしい。そのような経験が立教大学における誘導が少ない設問に対応する学力を身につけることに必ず役立つ。また、問題集を利用して問題演習を行うときも、答えが合うことだけにこだわることなく、導き出した結果に含まれる文字に具体的な値を代入をしてみることで現象の理解が深まるであろう。誘導の少ない小問集合の対策として問題集の誘導問題を設問ごとに解答するのではなく、最後の設問だけを解く練習も立教大学の対策としては有効となる。
過去問を演習しよう
立教大学の問題はほかの大学と比べて出題傾向に特徴があるため、立教大学を志望する受験生は早めに過去問演習を始め対策を研究するとよい。まずは、制限時間内でどの程度解答できるかを確認し、時間を超えた場合はそのことをメモしたうえで納得いくまで考えてみるとよい。答え合わせをするときは解説をよく読むことは勿論、問題文のどこに解答の糸口となる条件が隠れていたかも考察するとよい。関連する基本事項については教科書を用いて復習を行い知識の再確認をしよう。解けなかった問題に関しては問題集で類似の問題を解くことでその分野の理解度を深めていくとよい。このような学習が君たちを合格に導くであろう。


