岐阜協立大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2024年度入試の問題分析
2024年度の問題構成(3学部共通/一般選抜I期)は、第1問(読解問題)、第2問(会話文問題:4問/4択問題:6問/同義語選択:4問/部分英作問題:6問)となっている。第1問の読解問題では、内容一致問題のほか、語句補充や、語彙問題、下線部和訳が1問出題された。全体として、基本語彙・文法の定着が求められるものが多かった。下線部和訳は「不定詞の意味上主語」がポイントとなるものであった。第2問の問1の会話文問題は会話特有の表現を問うものが多かったが、年度によっては現在分詞と過去分詞の判別、使役動詞の用法、不定詞と動名詞の区別など文法的な知識を問うようなものが出題されることもあるので注意しておこう。問3では、2024年度は「同義語」を選ぶ問題だったが、年度によっては「反意語」を選ぶ問題も出題される。さらに、問4では新たな形式として、日本文に合うように空所に英語を埋める問題が出題された。第1問の下線部和訳についてもいえることだが、記号選択だけではなく、きちんと英文を読み書きできるか?ということを試す出題が多い印象である。
2025年度入試対策・学習アドバイス
基本的な語彙を確実に定着させよう
第1問の読解問題では、長文のなかで語彙の意味を問う出題が多い。日頃から単語帳などを用いて学習を進め、単語帳に載っている語の第1義については瞬時に意味が言える、という状態をめざそう。2024年度はsuccess / succeed / successful / successfully の違い、office / official / officially の違いといった語形変化に関わる設問が複数出題されたことも踏まえると、単語を覚える際にはその意味だけでなく、品詞にも注意をして覚えることを心がけよう。また、特に第2問以降では前置詞を空所に補充したり、熟語の意味を問うたりする問題が多く出題されているので、単語の学習のみならず、熟語の学習も進めていこう(2024年度はgive rise to A「Aをもたらす」やbe filled with A「Aで満たされている」などが問われた)。全体に占める語彙関連問題の比率が非常に高いので、そういった問題を失点することなく確実に得点できるかどうかが、合否の大きな分かれ目となるだろう。
「記述」をベースにした学習を意識しよう
岐阜協立大学では、下線部和訳などの記述問題が出題されている。また、過去には和文英訳や自由英作文も出題されている。一般的に、記述がベースとなる国公立大学志望者と比べ、私立大学を志望する生徒は記述が苦手という人が多い。ただ逆にいえば、当然記号問題と比べて配点も高いと考えられるため、きちんと対策すればほかの受験生と差をつけられるところでもある。日頃から英文和訳や和文英訳に取り組む姿勢を大事にしてもらいたい。下線部和訳の対策としては、どんなものでもかまわないので、1問あたり数行程度からなる英文解釈の問題集を1冊用意し、5文型(SVOC)を取りながら正確に訳出する練習をしていこう。また、和文英訳や自由英作文が出題された場合に備えて、日頃から短い日本文を英訳する練習を取り入れるとよいだろう。1文単位で正しい英文がしっかりと、かつすらすらと書ければ、いざ自由英作文が出題されたとしても動揺することなく書くことができるはずである。