<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

ちゅうきょう

中京大学

中京大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2024年4月入学)情報を掲載中

現代文

2023年度入試の問題分析

国語は、例年どおり現代文2題・古文1題・古文または漢文から1題選択の計4題が課された。解答時間は60分である。

現代文は、評論・小説の各1題計2題の出題であった(年度によっては1題が随筆の場合もある)。文章量は各2,000字強であった。評論は、体験を言語化することでその体験が明確になることを述べた文章からの出題であった。例年どおり論旨展開・趣旨が明確で読みやすいものであった。年度によっては受験生にとって読みづらいと思われる抽象的な文章が出題されることもあるが、特に読解のための専門的な知識を要するわけではなく、本文に書かれていることを丁寧にたどっていくことができれば設問に対処できる。小説は、親子の何気ない日常を切り取った文章からの出題であった。人物設定、場面設定、人物の心情は読み取りやすいものであった。

設問は、漢字の読み書き・語句の意味・本文からの抜き出し・空欄補充・内容合致など、入試に頻出のものが中心である。文学史の問題は、2016年度以降は出題されていない。現代文全体の設問数は全16問で、2022年度とほぼ同じ。解答形式は、記述式(漢字の読み書き・抜き出しなど)と選択式の併用。設問の難易度はやや易~標準のレベルといえる。

2024年度入試対策・学習アドバイス

標準的な問題演習を行おう

いずれの問題も取り組みやすいレベルである。したがって、標準的な問題集で、文章を読み解く訓練と問題を解く訓練をしておくことで十分対応できる。ただし、傍線部や空欄の前後の文脈だけで解答できる問題ばかりでなく、文章全体の構造を把握することを前提とした問題や、設問の指示を忠実に守らなければ解答を絞りきれない問題もある。そのため、やたらに問題数をこなすというよりは、まずは論旨展開を意識して文章を読む訓練を積もう。同時に、設問で問われていることを正確に把握するということにも配慮しながら問題演習を行う必要がある。間違った問題については、どこが間違いなのか、なぜ間違いなのか、というように具体的な原因をつきとめることが応用力につながる。一口に間違いといっても、その原因は知識力不足・注意力不足・読解力不足など様々なのである。次に同じ間違いを犯さないためにも復習をおこたらないことが大事である。

また、60分で大問4題を解答しなくてはならないが、制限時間のなかで文章を理解し、問題をスピーディーに解くということは、一朝一夕にできることではない。本番で慌てることのないよう、日頃から時間配分を考えながら問題を解く練習をしておきたい。

国語の知識の拡充を図ろう

語句の意味については、評論頻出語や慣用句を中心に覚えておくこと。力をつけると、文章をより正確に読めるようになるし、読解のスピードアップにもつながる。

漢字については、やや難しいものも出題されているので、問題集を1冊仕上げておくとよいだろう。その際、熟語の意味も覚えるようにすると、語彙(ごい)力の拡充につながる。

知識問題は総じて日頃からの学習の積み重ねがものをいう。入試直前に慌てることのないように、日頃から知らない漢字や語句などが出てきたら、辞書や国語便覧でこまめに調べ、その時点で覚えていくようにしたい。

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