京都女子大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2024年度入試の問題分析
前期A方式は大問5題構成で全問マークシート式(マーク総数は39)。大問Iは600~700語程度の長文読解で、空所補充、内容真偽、タイトル選択などの6問構成。問題文の語数はここ数年微増傾向にある。大問IIは800~850語程度の長文読解で、同意語句選択、空所補充、内容真偽、設問英文の空所を完成させる内容一致問題などの10問構成。例年通り、問題文の長さと設問数の点で大問Iよりもボリュームがある。大問IIIは対話文の空所補充問題で、前後の文脈を踏まえて適文を選ぶ形式(6問構成)。対話文のトータル語数がかなり多いのが特徴だ(650~700語程度)。大問IVは文法・語法・熟語の知識を問う4択空所補充問題(7問構成)。大問Vは語法・熟語・構文の運用力を問う、日本文付きの語句整序問題で5問出題される。どの大問も難易度は標準レベルだが、大問I~IIIの問題文が長いこともあり、80分の試験時間内に全問を処理するには、停滞せずにサクサクと読み解く力が要求される。
B方式は大問4題構成で全問マークシート式(マーク総数は41)。長文読解問題が1題のみ(600語程度)となる以外、傾向はA方式と同様。ただし、試験時間がほか1科目と合わせて120分のため、時間配分に注意が必要だ。
2025年度入試対策・学習アドバイス
文法・語法の運用力を高めよう
大問IVとVを、時間をかけずに自信を持って解いていくには、文法・語法を総合的に演習できる問題集を1冊決め、それを反復学習する必要がある。「1回目は解説解答を先に読み、その後自力で解けるかチェックし、2度目以降は初めから自力で」などと自分に合う効率的なやり方を工夫しよう。ポイントを理解した上で即答できるレベルに至ることが目標だ。文法・語法の知識は読解力の基盤の1つなので、英文を正しく読む際のツールとしてフル活用することをいつも念頭に置いて学習しよう。
単語・熟語の知識を強化しよう
読解力のもうひとつの基盤は語彙力である。愛用の単語集の暗記作業を、上述の文法・語法問題集の学習と並行して何巡も繰り返そう。熟語は総合的な文法・語法問題集でも学習できるが、熟語集のほうが覚えやすい人には熟語集がお薦めだ。語彙力の学習においても、その知識を読解に役立てることを常に意識しよう。大問IIIで会話特有の慣用句がポイントになることはあまりないが、対話文のスムーズな理解のためにも、総合的な文法・語法問題集に載っている会話表現は一通り習得しておきたい。
速読できる読解力を身につけよう
全体的にかなりのスピードで解くことが求められるので、前半の読解系の問題での正確な速読即解力が合否を分けると言っても過言ではない。必要な情報を正しくつかみ、その要旨を脳内に保持しつつスピーディーに読み進める力を身に着けるには、文法面・語彙面の知識と論理的な思考力を武器に、実際に英文を読む訓練を積み重ねるほかない。読み慣れるにつれて次第に早く正確に読めるようになっていくものだ。多くの問題に取り組み、構造や内容がつかめない箇所や間違った設問は徹底分析し、素早く読み直し解き直す。自分にとっての「難所」の克服こそ、速読即解への近道である。読解・長文系の問題集や過去問を大いに利用し、精読と速読を繰り返そう。読解学習を通して文法・語彙面も鍛えられていく。