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京都女子大学

京都女子大学大学からのお知らせ 入試対策情報

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2025年度入試の問題分析

前期3科目型は2025年度より試験時間が従来の80分から60分に短縮され、これまでの大問5題構成も4題構成になった。全問マークシート式は従来どおりだが、マーク総数は39から35に減少。特筆すべきは長文読解問題が大幅に縮小されたことであろう。従来2題出題されてきた長文読解問題が、2025年度では大問Ⅰのみとなった。空所補充、同意語句選択、内容真偽、タイトル選択などの7問構成で、語数は600語程度。大問Ⅱ(従来の大問Ⅲ)は、600語程度の(つまり大問Ⅰとほぼ同じ語数の)長い対話文の空所補充問題で、前後の文脈を踏まえて適文を選ぶ形式。小問数は6問から8問に増加。大問Ⅲ(従来の大問Ⅳ)は文法・語法・熟語の知識を問う4択空所補充問題で、小問数は7問から8問に微増。大問Ⅳ(従来の大問Ⅴ)は語法・熟語・構文の運用力を問う、日本文つきの語句整序問題で、小問数は5問から8問に増加。どの大問も難易度は標準レベルだが、60分の試験時間内に全問を処理するには、停滞せずにサクサクと読み解く力が要求される。

2科目型も2025年度から大問4題構成でマーク総数も35と、3科目型とまったく同じ出題形式に統一された。試験時間は従来どおり、ほかの1科目と合わせて計120分という設定である。

2026年度入試対策・学習アドバイス

文法・語法の運用力を高めよう

大問ⅢとⅣを得点源にするには、文法・語法を総合的に演習できる問題集を反復学習する必要がある。「1回目は解説解答を先に読み、その後自力で解けるかチェックし、2度目以降は初めから自力で」などと自分に合う効率的なやり方を工夫しよう。大問Ⅲ型の問題では、素早く正確に解けることを目標にし、苦手意識を持つ受験生の多い大問Ⅳ型の語句整序問題には数多く取り組んで自信をつけよう。また、文法・語法の知識は、大問ⅠやⅡの長文系問題を読み解く際の心強いツールとしても活用されなければ意味がない。

単語・熟語の知識を強化しよう

読解力のもうひとつの基盤は語彙(ごい)力である。愛用の単語集の暗記作業を、前述の文法・語法問題集の学習と並行して何巡も繰り返そう。熟語は総合的な文法・語法問題集でも学習できるが、熟語集の方が覚えやすい人には熟語集がお薦めだ。大問Ⅱで会話特有の慣用句がポイントになることはあまりないが、対話文のスムーズな理解のためにも、総合的な文法・語法問題集に載っている会話表現は一通り習得しておきたい。

速読できる読解力を身につけよう

全体的にかなりのスピードで解くことが求められるので、前半の読解系の問題での正確な速読即解力が合否を分けるといっても過言ではない。必要な情報を正しくつかみ、その要旨を脳内に保持しつつスピーディーに読み進める力を身につけるには、文法面・語彙(ごい)面の知識と論理的な思考力を武器に、実際に英文を読む訓練を積み重ねるほかない。読み慣れるにつれて次第に速く正確に読めるようになっていく。多くの問題に取り組み、構造や内容がつかめない箇所や間違った設問は徹底分析し、素早く読み直し解き直す。自分にとっての「難所」の克服こそ、速読即解への近道だ。読解・長文・会話系の問題集や過去問に取り組み、精読と速読を繰り返そう。読解学習を通して文法力と語彙(ごい)力も鍛えられていく。

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