<入試科目の掲載について>
入試科目情報は、全学部・方式の入試科目が公表された大学より順次掲載しています。

私立

むこがわじょし

武庫川女子大学

入試対策情報

※前年度情報を掲載中

生物

2022年度入試の問題分析

一般選抜Aの1月24日実施分と、1月25日実施分のいずれも大問4題から構成されており、小問数は合計40問であった。解答様式は、いずれもマークシート方式である。正誤判定問題は、「記述a~cのうち、正しいものを選べ」という問いに対して、解答群が「①a ②b ③c ④aとb ⑤aとc ⑥bとc ⑦aとbとc ⑧いずれでもない」といったもので、すべての記述の正誤が判定できなければならない難度の高いものである。内容も、細かな知識を問うものや、実験から考察するものなど、やや難しい問題が含まれることが多い。正誤判定問題以外では、平易な問題も含まれるので、全体的には標準的な難易度といえるだろう。選択肢の文章を読み取る必要のある問題が多いため、1科目あたりの試験時間60分を効率よく使う必要がある。出題分野は生物基礎の全範囲と生物(「生態と環境」「生物の進化と系統」を除く)の全範囲である。

2022年度の一般選抜Aの1月24日実施分の出題は、第1問は生物の「生命現象と物質」から、光合成に関する内容、第2問は生物の「生命現象と物質」と「生殖と発生」から、遺伝子の発現調節や遺伝情報の分配、細胞の形態形成などに関する内容、第3問は生物基礎の「生物の体内環境の維持」から体液に関する内容、第4問は生物の「生物の環境応答」から、植物の環境応答に関する内容であった。生態系のテーマの大問のなかに、代謝の小問が含まれるなど、単元をまたいで出題される場合もあるので、総合的な学習が必要である。

2023年度入試対策・学習アドバイス

教科書の徹底理解を

武庫川女子大学の入試問題では、教科書に記載されている用語や生物名など、基本事項を問う問題もあり、このような問題は確実に得点する必要がある。教科書の太字になっている用語などを学習する際には、その用語の意味などに加えて、仕組みをしっかりと理解することで知識が定着する。教科書や参考書では、重要事項が図で説明されているものが多い。その場合は、用語とともに図そのものも覚えてしまうことが、全体像を理解する近道になる。

同じ問題集を繰り返す学習を

教科書内容の理解の後に、問題集をしっかりと演習することが必要である。市販の問題集でも構わないが、高校などで使用している、教科書に準拠した問題集は内容も充実しており、この活用は非常に有効である。なお、生物の学習では、同じ問題集を何度も繰り返し解くことが必要である。1度や2度問題を解いただけでは得られなかった深い理解が、3度目や4度目の演習で得られるはずである。同じ問題集を何度も繰り返し解いて、理解の不足しているところを教科書や参考書で確認することが、基礎力の定着に繋がる。あれこれと複数の問題集に手を出さずに、ひとつの問題集に絞る学習が、より効果的であることを知っておこう。

過去問を有効活用する

正誤判定問題は、問題集などではあまり見ない形式であり、難易度の確認と時間配分の確認のために、過去問演習はできる限り多く行ってほしい。問題集で力を養った後、過去問を解くことが総まとめになるだろう。ただし、過去問を解いて、不正解だった問題は、用語や内容を教科書でしっかり調べ直しておくことも忘れてはならない。

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