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名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。株式会社佐々木睦朗構造計画研究所を経て、浜田英明建築構造設計を設立。2017年、法政大学デザイン工学部准教授。構造設計一級建築士。
建築の美しさと安全性の両立をめざしAIと人間を融合した設計手法を追究
意匠、構造、構法、環境、歴史といった幅広い分野の研究室がそろう法政大学の建築学科のなかで、建築構造計画研究室は、その名のとおり構造分野の研究室。建築設計には意匠設計、構造設計、設備設計などがあり、“どのように安全・安心な建物をつくるか”を担うのが構造設計だ。
「建築は総合的なもので、ただ頑丈ならいいというだけでなく、文化性、造形性なども要求されます。特に現在はコンピュータが発達して、建築のつくられ方もダイナミックに変わってきて、より複雑で自由な形態が求められるようになってきました。そのため美しさと安全性を両立させることがすごく難しくなっています。そこで私はコンピュータやAI をうまく使いながら、いかに美しさと安全性を両立させるか研究しています」と浜田英明先生は話す。
現在はコンピュータを用いて最適な建築形態を導く形態創生という手法が盛んになっているが、「ただ、それはもう限界なのではないかと感じます」と先生。「バランス感覚はやはり人間の方が優れているし、特に建築の良しあしを判断するのは人間なので、人間の感性に注目する必要があります」。次のステップに進むために“今はもう少し人間のことを知りたい”と、これまでの人々の発想法や建築構造物の成り立ちを調べながら、「コンピュータと人間的な感性を融合した形態創生の研究をしています」。
ゼミでは、3年生は学生主体のテキスト輪読・発表、4年生と大学院生は各自が自主的にテーマを設定して研究を行う。研究活動以外でも古民家再生や他大学と連携したプロジェクトに全員で参加するなど、「身体感覚を養うため、具体的にものづくりをする機会も設けています」。
ところで先生は研究者であるだけでなく、実際に構造設計者として豊島美術館(香川)や、すみだ北斎美術館(東京)、シンガポールの超高層ビルなど、様々な建築物を高名な建築家と一緒に手がけている。「意匠設計の人はイメージはあるけど、それを実現する手段がない。その構想から実現まで一貫して携わることができるのが構造設計のおもしろいところ。ドキドキ、ワクワクします」と先生。「身体感覚、歴史的な視点、それに好奇心。その3つがコンピュータにない人間らしさだと思うので、そういうところをゼミで伸ばしていってほしいですね」。
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