青山学院大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語(全学部)
2024年度入試の問題分析
2024年度の問題に関しては、大問4題からの出題で、すべて選択式の客観問題で、記述式のない私立大学に典型的な問題である。大問IとIIが読解問題、大問IIIが語彙(イディオム)、文法・語法問題、大問IVが会話文問題となっている。具体的には、大問Iは1200語程度の長文で、すべて本文の内容に合致するものを選択する問題が10問出題されている。大問IIは600語程度の英文で、すべて選択式空所補充問題で本文の内容に適する語(句)を選択する問題が15問出題されている。なかには品詞を考慮しないと正解が出せない問題も出題されている。大問IIIはPartIとPartIIに分かれており、PartIでは正誤問題が5問、PartIIでは語彙(イディオム)、文法・語法問題が5問出題されている。大問IVは会話文問題であるが、一般的な会話文完成問題ではなく、会話文中の“get to the bottom of it”や“getting the hang of it”などの理解しにくい表現の意味を問う問題が出題されている。全体的な難易度としては大問Iがやや難でその他は標準といったところである。
2025年度入試対策・学習アドバイス
青山学院大学の入試問題で問われているのは、読解力、文法・語法の知識、語彙力(単語・イディオム)のいずれも標準的なものである。難問は出題されないので基礎を徹底した学習が求められる。具体的には、過去問を利用することになるが、最低でも3年分以上は解いてほしい。その際、大問Iに関してはなるべく消去法をせず、本文の該当箇所を参照すること、大問II、IIIに関しては高得点をとることを目標にしてほしい。また、受験しない学部に類似問題がある場合はそれらを利用するとなお効果的である。以下に学習のポイントを挙げておく。
英文読解の学習
実際の入試では、長文読解問題とその他の問題も解かなければならないことを考慮に入れるとそれなりの速読力が要求される。できる限り多くの英文(できれば1200語以上)に触れ、精読と速読の両方の練習に取り組む必要がある。その際、段落ごとに内容をまとめ、段落間の関係や本文全体の主旨を素早くつかむことを心掛けてほしい。また、答え合わせをする際には、なぜその答えになるのか根拠を考えてみることも大切である。さらに、読むスピードを上げるために音読をすすめたい。ただ声に出して読むだけでは効果がないので、これまでに学習した長文のなかで内容が抽象的で1000語以上の長文を10題以上選び出し、語(句)の意味と構文と訳を確認したうえで10行1分程度で読むことを目安にして、繰り返し練習してほしい。
語彙力の養成および文法・語法の知識の定着
求められている語彙のレベルや文法・語法の知識はほとんどが標準的なものである。語彙の学習に関しては、常日頃より自分の知らない単語や表現はノートに書き取り、自分なりの単語・表現集などを作成するなどして貪欲に身につけていく必要がある。また、文法・語法の学習においては2、3冊の問題集を購入し、解答の根拠が説明できるようになるまで繰り返し取り組み、正確な知識を身につけてほしい。その際、1冊解き終えたら次の1冊を解いたりするといった学習ではなく、同一の分野(例えば、関係詞)を2、3冊同時に解くといった工夫をするとより効果的である。