大阪医科薬科大学大学からのお知らせ 入試対策情報
物理(医学部)
2026年度入試の問題分析
大阪医科薬科大学の物理前期試験は、大問4題で構成され、制限時間は60分(理科2科目で120分)である。最後の大問に小問集合が出題されることが特徴である。2026年度は、第1問は力学分野、第2問は熱力学分野、第3問は電磁気分野、第4問の小問集合は電磁気・波動・原子分野からの出題であった。出題形式は1問のみ選択形式、残りはすべて記述形式で、ほぼ空所補充の出題であった。なお、2024年度までは問い形式と空所補充の出題であった。大問3題には、力学・熱力学・電磁気が出題された。2026年度は大学入試の物理として一般的な出題分野であったといえるが、大阪医科薬科大学の特徴として熱力学・原子分野の出題が多いことは記しておきたい。2021~2026年度の6年間で、熱力学分野は5回、原子分野は2回出題されている。第4問の小問集合は、大阪医科薬科大学の特徴である消費電力を問う問題が出題されたが、同じく特徴である物理量の次元を問う問題は出題されなかった。2024年度に一度大きく易化したが、2025年度、2026年度と少しずつ難化し、2023年度以前の難易度に戻ってきている。高得点を取ることは難しくなっているが、それでも合格を勝ち取るには7割程度の得点が必要なのではないだろうか。2026年度入試は、力学分野後半の設問は知識がないと解きづらく、受験生の間で差がつく問題であったし、電磁気分野は見慣れない出題で、どのように解けばよいのかわからない受験生が大半であっただろう。問題量に対して制限時間は十分とはいえず、決して簡単な入試問題ではない。
2027年度入試対策・学習アドバイス
正しい実力をつける
教科書をよく読んで、標準的な問題を繰り返し解くことで、基本的な知識を定着させること。標準的な設問であれば、即座に解き始めることができるほどの習熟が求められる。そのうえで、発展的な問題にも多くあたり、様々なテーマの出題に触れておく必要がある。標準的な問題を素早く正確に解く力、発展的な内容を誘導に従いその場で考えて答える力、さらに限られた時間で答えるべき設問を選ぶ力が必要である。問題量が多く制限時間も厳しいため、数をこなして問題のパターンを把握し、瞬発力を鍛える必要がある。しかし、大問における後半の設問においては根本的な理解がなければ解答できない出題がなされるため、単にパターンを覚えるような入試勉強だけでは対策にならない。物理法則が導かれた過程を理解し、追体験することで、自分のなかで再構築をしておく必要がある。その経験が初見の問題であろうと、内容を把握し、解答に必要な物理法則を考察するための力となるであろう。
過去問の徹底演習を
小問集合における電力や次元の問題など、大阪医科薬科大学に独特の頻出の内容がある。また、原子分野からの出題が多いこと、力学分野では単振動・万有引力からの出題が多いこと、電磁気分野では電磁誘導の出題が多いことなど、顕著な偏りが見られる。過去問は「また同じ問題が出されるかもしれない」という意識で解くべきである。時間の管理を意識して過去問を解く必要がある。すべての設問を制限時間内に解き切ることは難しい。厳密に時間を計り、解くべき問題を選ぶ練習が必須である。そのうえで、難しかった問題はじっくりと考察したい。


