城西大学大学からのお知らせ 入試対策情報
英語
2025年度入試の問題分析
本稿では2月3日一般選抜A日程(経済・現代政策・経営・理・薬学部)の問題を分析する。解答時間は60分、問題はすべてマークシート方式である。2021年度からは大問が4題となっていたが、2025年度は5題となった。しかし長文の語数も約700wordsで変化しておらず、全体の問題量はほぼ変わっていないといえよう。大問はⅠが長文総合問題、Ⅱ・Ⅲは文法問題、Ⅳは日本語ありの並べ替え作文、Ⅴは短めの文章中の空所補充問題である。Ⅰの長文は、A・Bが内容一致問題であり、Cが下線部の意味を問う問題である。レベルはやや易〜標準である。Ⅱ・Ⅲの文法問題、Ⅳの並べ替え作文およびⅤの短めの文章中の空所補充問題は基本的な文法・語法・語彙が身についていれば正答できる問題が多い。
2026年度入試対策・学習アドバイス
城西大学の入試で合格点を取るには、やや易〜標準レベルの長文・文法問題を、取りこぼしせずに確実に解ける英語力が必要である。そのためには日頃から基本的な語彙・文法・構文の習得に努め基礎力をしっかり培ってほしい。
長文読解問題対策
長文は約700wordsと短くはないが、全体で60分という試験時間を考えると、解答時間は十分にある。したがって、特に速読を意識する必要はないが、しっかり情報を把握し、取りこぼしのないよう注意しよう。正答すべき設問で確実に得点するためには、基本的な単語・熟語をしっかり身につける必要がある。高校の教科書や予備校のテキストに現れた未知の単語を地道に覚えるとともに、単語集なども利用して語彙力を高めることが重要である。次に重要なのが構文力である。もちろん語彙力は重要であるが、英単語を単純に日本語に置き換えるだけでは正確な文意は把握できない。150〜200文程度の基本的な構文集を繰り返し学習し、基本的構文なら反射的に文意が取れるようにしよう。さらに長文読解力を養成するうえで重要なのは音読である。文章の流れを素早く把握できるようになるためには音読は有効な学習手段である。音読を行ううえで重要なのはそのタイミングである。内容を理解できていない文章を音読しても実力の向上にはならない。長文をしっかり復習し、単語・構文を正確に理解したうえで、学習の最後に音読を行うという点に注意してほしい。
文法問題対策
文法問題はやや易〜標準レベルで、文も短く難解な語彙も含まれてはいない。しかし、すべての分野からまんべんなく出題されているので、基本文法・語法を一通り学習しておく必要がある。問題集を反復練習し、基本的な問題であれば機械的に答えが導き出せるレベルにしてほしい。目安として1題約30秒で解答できることが理想である。文法問題は素早く解き、残りの時間を長文にあてるべきだと考えよう。
並べ替え作文問題対策
並べ替え作文は文法問題と熟語問題が融合したものであると考えよう。この形式を苦手とする受験生は多いが、文法・熟語の知識をしっかり養成したうえで問題を繰り返し練習し、形式に対して慣れておけば正答率はおのずと上がると考えてよい。
短めの文章中の空所補充問題対策
2025年度は、空所に動詞・名詞・形容詞を入れる形式になっていた。文脈を読み取る力と同時に解答の選択肢を選ぶ基本的な語彙力を養成することが求められている。
