神田外語大学大学からのお知らせ 入試対策情報
世界史
サンプル問題の分析
神田外語大学では2025年度より「歴史」科目が課されることになった。ここではサンプル問題から「世界史探究」の設問を分析する。歴史総合で近現代史を中心に一体化したグローバルな世界の歴史を学んだことを前提に、世界史探究の近現代史ではより深い歴史理解が求められる。神田外語大学の出題もただの用語の暗記ではなく、時代背景や出来事の意味を理解できているかをみる出題となっている。問題はすべて4択の記号選択で、解答時間はそれほどかからないであろう。正誤問題が中心であるが、正しい選択文の組み合わせや2文正誤の問題などバラエティに富んだ出題になっている。ダンツィヒの位置を問う地図問題が出題されているので、おそらく地図問題は出題されるのであろう。並べ替えの問題は戦間期のイタリアの歴史についてであったが、年号を覚えていなくても流れが理解できていれば正解を導くことはできる。難易度は標準で、教科書の内容を理解できていれば十分といえる。歴史総合のサンプル問題同様共通テストに似た出題形式がみられるので、共通テストの過去問研究は有効な対策となるであろう。
2025年度入試対策・学習アドバイス
新設科目「歴史」について
神田外語大学では2025年度から新たに「歴史」が新設される。近年の歴史教育を反映させた出題となるだろうが、受験生諸君は特別な対策をする必要はなく、後述のような学習態度で臨むことが大切だ。新設科目のため過去問が存在しないが、共通テストの出題形式と類似したところがあるので、共通テストやセンター試験の過去問を解くことは有効な対策になるといえる。その他の大学の過去問を解くことでも知識の定着は図れるので積極的に活用しよう。問題を解いて間違いを直し、正しく復習していけば学力は確実に向上する。入試本番でも実力が発揮できるよう日々の学習に精進しよう。
授業を中心とした学習
授業の予習・復習を行うことから歴史の学習は始まる。まずは授業を大切に、そして教科書をしっかり読むことが歴史の理解を深める。神田外語大学の問題レベルは基本~標準的な知識で対応できる問題のようなので、教科書を中心とした学習を進めることが受験対策になる。地図を用いた問題が出題されることが予想されるため、本文だけでなく地図にもしっかり目を通しておこう。また、事項の順を問う並べ替え問題が出題されることから、年号や歴史の流れを意識して学習することが大切だ。
問題演習の必要性
知識の確認をインプット作業とするなら、知識の定着を図るにはアウトプット作業である問題演習が必須となる。自分が学習を進めた範囲の理解を確認するために該当範囲の問題集や一問一答集でアウトプット作業を行おう。間違えたところはもう一度確認し、知識を定着させていくことが学習の基本だ。
写真・地図問題の対策
神田外語大学では、地図を用いた問題が出題されることが予想される。そのため、教科書や史料集を活用し、掲載されている地図をしっかり見る習慣をつけておこう。共通テストとの関連性がみられるので、写真や史料を用いた問題も予想される。教科書や史料集に掲載されている絵画・建築物や史料にも関心を向けておこう。
編集部注:「歴史」の問題構成は、大問1が歴史総合(共通問題)。大問2~5は日本史探究か世界史探究を選択して解答する(大問2:古代・中世、大問3:近世、大問4・5:近現代)。サンプル問題は、大学HPに歴史総合1題と日本史探究と世界史探究が各1題(いずれも近現代)用意されている。