私立

せいけい

成蹊大学

成蹊大学大学からのお知らせ 入試対策情報

※昨年度(2025年4月入学)情報を掲載中

日本史

2024年度入試の問題分析

経済・経営学部は大問数4、小問数42、すべてマークシート方式。法学部は大問数3、小問数50、すべてマークシート方式。文学部は大問数3、小問数43、マークシート方式と記述式の併用。形式はすべて2023年度を踏襲したものであった。すべての学部で文章正誤問題がかなりの割合を占め、比較的文章正誤問題が少なかった文学部でも2024年度はその割合が増えており、文章正誤問題の正解率が合否に直結するといえる。そのほか、写真やグラフ、地図を用いた問題も出題されている。記述式の出題は文学部のみであるが、ほかの3学部はすべて年代整序問題が出題されているなど、マークシート方式であることが難度を低くすることはなく、むしろ記述式の方が点数を取りやすいともいえる。時代区分に関しては、全学部で全時代からまんべんなく出題されているとはいえ、特に戦後史は全学部で出題され、平成史まで及ぶものもある。経済・経営学部は史料問題の出題がなかったが、文学部では大問1題が史料問題で構成されるなど、史料の比重が大きかった。

2025年度入試対策・学習アドバイス

例年、経済学部と経営学部では社会・経済史が、法学部では政治史が、文学部では文化史の比重がそれぞれ大きめの出題となっているため、一部の学部のみを受験する場合には直前の重点的学習分野が見えやすいともいえる。

正誤問題対策が必須

教科書の範囲を超える歴史用語の知識を問われることは少ないが、文章正誤問題の多さが学部共通の大きな特徴となっており、この文章正誤問題対策が合否の決め手となることは間違いない。正誤問題は一般に単純な空欄補充や一問一答形式と比べ極めて難度が高いといえる。対策としては、まず各時代の学習初期段階から単語の暗記ではなく、歴史用語・事象の一つひとつの背景やつながり、流れ・ストーリーを意識しながら歴史を論理的に理解するようにすることが重要である。文章を読んでなるほど、と思うような感覚が重要で、意味のわからないまま次の文へ進む、といったことを避けるようにしたい。具体的な演習方法としては、一問一答用語問題集のような形よりも、リード文のある入試問題などを多く解き、設問を解いた後にリード文を、もう一度教科書を読むような感覚でしっかり読んで理解しようとする方法が有用である。そして何よりも、過去問などを中心に、正誤問題形式の問題をとにかく多く解くことが重要といえる。正誤問題の誤文の形式には限りがあり、繰り返し同様の問題が出題されるため、正誤問題の演習量が正誤問題の正解率を上げてくれる。

史料やほかの形式にも慣れる必要あり

グラフや表、写真の問題は、教科書などで学習する際に意識して確認、理解するようにしておくと、入試問題でも点数が取りやすくなる。これらの形式は、共通テストの過去問などでも練習することができる。文学部や法学部で出題される史料問題は、重要史料・未見史料がともに出題されている。対策はまず教科書などに載っている重要史料の学習をしっかりとして、未見史料問題は、史料のどこに着目し問題を解く、といったパターンの練習を積むことで、入試の現場で初めて見る史料問題も解けるようになってくる。

PAGE TOP