成蹊大学大学からのお知らせ 入試対策情報
数学II・B
2024年度入試の問題分析
経済・経営学部のA方式では、数学Iから「数と式(式の値)」「2次関数(2次方程式)」「データの分析(箱ひげ図、標準偏差)」、数学Aから「場合の数と確率(4個の整数でできる3桁の整数の個数、くじ引き)」「整数の性質(n進法、整数の剰余)」、数学IIから「複素数と方程式(解と係数の関係)」「図形と方程式(軌跡、円の接線、領域と最大・最小)」「指数・対数関数(対数の大小関係)」「微分・積分(接線、面積)」、数学Bから「数列(群数列)」「ベクトル(なす角、内心、三角形の面積)」などが出題された。入試問題としては標準レベルの問題が中心であるが、やや易しい基本問題や文系としてはやや難しい問題も出題されている。問題数は大問6題(うち、経済学部は3題は小問集合、経営学部は1題が小問集合)で、解答形式は、全問マークシート方式である。また、法学部A方式は、出題数は大問4題(うち、2題は小問集合)で、数学I・A・IIから出題されることが多く、数学Bからはあまり出題されていない。なお、解答形式はすべてマークシート方式である。
2025年度入試対策・学習アドバイス
基礎力をつけよう
出題範囲の全分野からまんべんなく、標準レベルの問題中心に出題されることが多い。したがって、まず、出題範囲の全分野について教科書をきちんと読み、基本事項の内容を正しく理解して、しっかり基礎力をつけることが大切である。そのうえで、教科書傍用問題集などを用いて基本事項や公式を定着させ、標準的な問題集などで繰り返し演習を行って基本事項や公式の理解を深めておこう。ただし、文系としてはやや難しめの問題が出題されることもあるので、ややハイレベルな問題集で仕上げを行えば、対策としては万全であろう。
なかでも数学IIが大切
出題範囲のなかで、内容からいうと数学IIが一番重要であろう。なぜなら、この分野に重要な分野が集中しているからである。特に、どの分野ということではなく、典型問題をしっかりと演習して全体的に穴がないようにしておきたい。
さらにベクトル、数列、確率も
数学Cのベクトル範囲の学習もしっかり行っておきたい。ベクトルは図形や三角関数の問題に非常に応用が効く分野であるからである。例えば、三角関数の合成をベクトルの内積と見ると見通しがよくなることがある。また、数列も出題されることがあるので、おこたりなく学習しておこう。特に、漸化式の解法はしっかりと身につけておきたい。また、数学Aの場合の数・確率もよく出題されるので、苦手な人は克服しておくことが必要であろう。
論理力も大切
必要条件・十分条件や命題の真偽判定など論理に関する問題も出題されることがあるので、この分野が苦手な人はしっかり対策しておこう。
ケアレスミスに注意
マークシート方式の解答形式では、計算ミスは致命的となる。普段から、工夫して計算することによって計算を簡略化してミスを防ぐことを徹底しておこう。また、全問マークシート方式の解答形式で、しかも誘導形式になっている問題が多い。したがって、流れに沿って解答していけばよい。過去問などを利用して、この形式に慣れておくとよいだろう。