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津田塾大学

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津田塾大学大学からのお知らせ 入試対策情報

現代文

2024年度入試の問題分析

学部の出題内容と形式

いずれの学科も読解問題の出題形式は同一で、すべて論述形式(総合政策学部総合政策学科のみ独立した漢字問題がある)。国公立大学と同様の対策が必要。課題文の内容は学部・学科で際立った傾向の違いはない。大問1では「良妻賢母の概念の『伝統化』」「個性的であることの忌避と現代の人間関係」「正確な意味に還元されない言葉が持つ『雰囲気』の機能」といった主題を扱った文章が出題された。いずれも身近な生活に関わる問題を、あらためて考察の対象にしている。われわれが意識していない現実の在り方を、文章を読んでその場で理解することが求められている。文章の論理展開を忠実に追えば正確な理解が可能で、また本文の正確な理解があればそれほど苦労なく答案をまとめることができる。素直な出題で、受験生の読解力と論述能力がそのまま点数に反映される。また全体の論旨を踏まえたうえで筆者の見解を説明することを求める設問がある(いずれの学科も150字以内)。英語英文学科と多文化・国際協力学科では「筆者の考えを自分の言葉でまとめなさい」という指示が見られる。大問2では、傍線の内容・理由の説明が課された後で、本文に対する自分の見解を提示することが求められる。「競争の意義と『負けの処理』」「中東難民の非人間化と人権に関する二重基準」「市場経済とアンペイドワーク」といった内容を主題とした比較的短い文章が出題された。傍線部の内容についての自分の見解が求められている場合でも、本文全体で展開されている根拠の説明を踏まえることが必要。自分の見解については200字と、制限字数は短い。主張は明確に。根拠は論理的かつ簡潔に。

2025年度入試対策・学習アドバイス

内容の理解

問題を解く際、ただ字面を追うだけでは不十分。時間内に解答を作成することが求められているとはいえ、何よりも大切なのは、問題文を理解するという姿勢。「対比」「具体例」「言い換え」に気をつけるという受験現代文の基本を踏まえたうえで、「主題」(何を説明しようとしているのか)「論旨」(議論はどのように組み立てられているのか)を理解することが必要。さらに、結論やキーワードに注目するだけでなく、その結論の根拠を理解し、その言葉がどのような意味で使用されているのかを踏まえることも大切。また、大問2については、筆者の言うことを単に鵜呑みにするのではなく、わからない部分で立ち止まること。そうすると、その部分を理解するために不可欠な説明に目が行き、さらに、納得できなかった場合には、課題文に対する自分の見解を組み立てるきっかけになる。

内容の説明

傍線部の言葉を説明するとは、「傍線部と同じ内容になるように本文の言葉を切り貼りせよ」ということではない。わかりやすく論理的に説明することが求められている。本文を読解するときも、傍線部にのみ着目するのではなく、文章の全体像を踏まえたうえで、傍線部が置かれた文脈を理解する必要がある。それ以外にも、指示語の指示対象を明確にする、特殊な言い回しを通常の平易な言葉で説明することなどが必要。多くの受験生は本文のフレーズの切り貼りで対応するが、そのまま書き写すだけでは制限字数を超過することがあるため、簡潔に説明する必要が生じる。また「出題内容と形式」の項目で示したように、「自分の言葉で」書くよう求められることもある。課題文を書き写すのではなく、自分で説明するという姿勢が不可欠。答案を書き上げてから、それを自分で読み返すことも重要。課題文のなかでは周囲の文脈によって意味が与えられている言葉が、短い解答欄では意味不明になることも多い。読み直さないとそのことに気づけない。気づいたら、恐れず自分の言葉で説明しよう。何度も間違えながら練習することが大事。

自分の見解を述べる

字数が短いので、自分の見解を明確に述べること。その根拠や理由を明示すること。短い字数なので起承転結は必要ない。あなたの考えと、その核心的な根拠だけを提示する。恥ずかしがらずにほかの人に答案を見てもらおう。

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